総合内科について

いつもコメントをいただくtibisyukeさんから
当院に来た研修の先生について書いた記事への
素敵なコメントをいただきました。

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総合内科に進まれる方が研修にいらしてらっしゃるのですか。
2年程前に名古屋大学の学長のお話を拝聴出来る
機会がありました。
先生は、これからは総合内科が大切、との内容の
話をせれてました。
確かに、自分の症状は何科に行けば良いのか?と
困ります。

先生のお考えの第一印象を大切に・・・ですが
以前、ホームドクターが仰った言葉と同じです。
何処で手術をしたら良いか?迷って居ると話しましたら
「第一印象で決めなさい。何回でも紹介状を書くから」と・・良い先生でした。
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今はインターネットが発達し、情報が氾濫しているため
患者さんの医師選択もかえって難しくなっているのかもしれません。

医療の情報に簡単にアクセスでき、知識が得られる反面、
自分の症状をインターネットで出てきた一部の疾患にあてはめ
それにとらわれてしまうばかりに、
幅広い鑑別疾患から導き出した医師の回答に納得できず
ドクターショッピングに回る方がいらっしゃるのも確かです。

どのDrも忙しい中でなかなか十分な時間をとることは難しいかもしれませんが、
それでも第一印象、話し方、話の内容などから
信頼したDrに出会えると幸せだと思います。

また、総合内科についてですが、

一昔前の日本の医学教育制度は、
学生を卒業したら、すぐに外科や内科、小児科といった
専門分化した科に専属して研修を行い専門医となるストレート研修が主流でした。

その中で育った医師たちは、整形外科医は内科のことはあまりわからず、
また内科医は整形外科のことはあまりわからないといった科による壁が高くありました。

必然的に、たとえ総合病院ですべての科がそろっているとはいえ、
専門分化した自分の得意分野のみから患者さんを診断し、
パターンに当てはまらなければ、「当科の問題ではありません。」と言って
それ以上の鑑別診断は行わず、患者さんが途方にくれることもありました。

患者さんとしては少なくとも、この症状であれば、この科に相談してみたらどうだろう
といった提案まではしてほしいと思うのですが、
こういった専門分化の弊害は現在でもなくなっていません。

総合内科はそういった専門家の高い山と山を結ぶ架け橋であり、
また登山口での道先案内人とも言えます。

患者さんをすべての科の横断的知識から診断し、
プライマリーケアの範囲で行える治療は施し、
また専門の技術、知識が必要な分野は専門家と協力して患者さんの診断治療に当たります。
当科の問題ではありません、と自分の診断能力が及ばないことに対しての
最後の切り札的な逃げ道の使えない科であるともいえます。

聖路加国際病院や虎の門病院、そして僕の研修した国立国際医療センターなど
いわゆる臨床教育病院では古くからローテート研修を行っていました。
また、名古屋大学系の病院でも1年間のローテート研修が行われていました。
そして6年前からは臨床教育制度の改革により
すべての研修医は救急を含んだ外科系、内科系の科をそれぞれ2年間かけて研修する
ローテート研修の必修化がなされました。

現在育っている若手の先生たちの中には
横断的、総合内科的な診断知識、治療技術への興味を失わず、
専門の道についている先生も現れてきています。
そういった先生が増えて来れば、
日本の医療の将来ももっと風通しがよくなり
ひいては患者さんの利益につながると思うのです。

また、地域の医師である開業医となって思うことは
やはり総合病院に比べて、患者さんのアクセスのしやすさから、
病気一つにしても非常に早期の段階で出会うということです。

その点で開業医の先生は専門家でありながらも
目の前の患者さんを中心として幅広い訴えに対応しなくてはならない
プライマリーケアの知識も必要とされることを
痛感しています。

総合内科の先生にはかないませんが、
整形外科、リウマチ科を中心として
通院する患者さんの相談には幅広く対応してあげられる医師になりたいと
改めて思いながら、
研修に来た先生からも逆に内科の知識を教わっております。

2012.01.11 | コメント(1)

コメント

  1. tibisyuke2012年1月11日 3:03 PM

    “素敵なコメント”と言って頂き、気恥ずかしいです。

    名古屋大学の学長のお話も、先生が仰る通りの話でした。

    知人の奥様は、半年間数院で異常なしと言われた末に最後の病院で“どうして、もっと早くに受診をしなかったのか?”といわれ亡くなりました。
    これが、ドクターショッピング、医療費の無駄の一因では、と常々感じます。

    総合内科の先生に、とっても期待しています。
    私達の次世代を助けてください。

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