ココイチ創業者 宗次徳二さんのお話

先日ココイチ創業者の宗次徳二さんのお話を拝聴してきました。

カレーライス色の黄色いネクタイをした穏やかなお顔で、冗談ばかり言うおじさんでした。

もともと不動産屋さんに入社して、のちに不動産店舗を独立開業した宗次さん。
奥さんとの話の中で喫茶店がやりたいね、ということになり、早速行動したそうです。

喫茶店は奥さん任せにするはずが、客商売の面白さに不動産をやめて喫茶店に没頭。
朝から晩まで喫茶店で働いたそうです。

名古屋ならではのコーヒーにパンが付いてくるモーニングサービスはやらない。コーヒーにピーナツがつくサービスもやらない。価値を下げてしまう安売りは決してしなかったそうです。

そのかわり、お客様ごとの好みを把握し、砂糖の量、クリームの量などを調節。マイカップでコーヒーが飲めるサービスなどを始めて繁盛店となったそうです。

のちに始めたコーヒー専門店は大赤字でしたが、これもウインナーコーヒーが当たり繁盛店に。

そして、喫茶店が始めた出前メニューのカレーライスが人気となり、現在のココイチへと繋がったそうです。

ご飯の量や辛さ調節システム、様々なトッピングメニューは、このようなところから生まれてきたんですね。

昔ココイチで1300gのカレーを20分以内に食べたら無料になる企画がありました。

僕も高校生の時にチャレンジして、19分で食べきりました。

直立姿勢で喉までご飯を詰めるようにして食べきりましたが、あんなに辛いことはありませんでした。(^^;;

一緒に食べに行った柔道部の奴は、11分時点でお皿を持ち上げて、最後のひと粒までスプーンで集めて食べきった上に、サラダを注文していました。

宗次さんは、友人が飲み歩いている間も、ゴルフをしている間も、子供の頃に出会った大好きなクラシックすら聞かずに、寝食を忘れて超お客様第一主義、超現場主義で経営に身を捧げてきたそうです。

社長だからこそ、自分のお店の前に落ちている吸殻1つに気づくんです。という宗次さんは、その後52歳で後輩に社長を譲り、栄に造った宗次ホールの前を毎朝3:55に起きて掃除をしているそうです。

なぜ3:55かというと、サーゴーゴーだそうです。

ココイチはずっと右肩上がりだったが、最近は左肩が上がらない、というこのおじさんですが、全国の吹奏楽部に1億円分の楽器を寄付したそうです。

お金は世のため人のために使ってください。

実践する人の言葉でした。

2016.03.05 | コメント(0)

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