トリガーポイント注射 よくあるご質問
トリガーポイント注射についての説明と、よくある質問についてまとめました。
頭痛、肩こり、膝の痛み、腰痛など、慢性の痛みの原因として
固く、伸びなくなった筋肉は大きな要因となっています。
痛みの原因となっている筋肉は「コリ」を形成します。
つっぱり感を感じたり、動きの制限の原因となる場合もあります。
押さえると固くて、圧痛を生じます。
それがトリガーポイントです。
トリガーポイントを形成した筋肉は動きが悪くなるため、
他の筋肉にも負担がかかり、痛みの範囲が広がることがあります。
ひどい場合には全身の痛みを訴える方もいらっしゃいます。
トリガーポイント注射は、
痛くて縮んだまま伸びなくなった筋肉(筋肉がロックした状態)
に対する治療で、筋肉に局所麻酔を注入します。
注射はとても細い針で行いますが、痛みの感じ方には個人差があります。
注射は1か所に行う場合から、筋線維に沿って存在する圧痛点の数に応じて
全身に行う場合もあります。
注射後は回らなかった首が回るようになったり、
腕が上がるようになったり、腰が曲げられるようになったりと、
伸びなかった筋肉が伸びることによる効果が得られ、同時に痛みも軽快します。
効果には個人差があり、
急性発症の痛みでは速やかに除痛効果が得られる場合も多くみられます。
長い経過をたどった慢性の痛みでは、
複数回の注射と内服、リハビリ治療、自宅でのストレッチなどを組み合わせて、
こわばった筋肉を正常な状態に戻していくことが必要です。
副作用はほとんどありませんが、
注射による内出血がみられることがあるため、
注射当日の入浴は短時間にとどめたほうがよいでしょう。
内出血は数日間で消退します。
また、まれに注射後にしびれやだるさの症状が出る方がおられますが、
神経に局所麻酔が影響したためで、
局所麻酔の効果が切れれば数時間で症状は消失します。
トリガーポイント注射には健康保険が使えます。
2012.08.23 | コメント(96)
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