座禅と筋筋膜性疼痛
さいとう整形は13日からお盆休みをいただいております。
昨日から京都に来ています。
昨夜はちょうど清水寺の千日参りの期間中で
夜の拝観ができました。
今日は祇園近くの八坂神社を抜けて
円山公園を歩き、高台寺へと足を向けました。
そのあと建仁寺を拝観し、
教科書で見た風神雷神図や
天井画の双龍図に息を飲みました。
建仁寺の中にある両足院では
夕方からの座禅体験をしました。
その時にお坊さんがお話してくれた
座禅の心得。
座禅というと無にならなくてはと気負ったり
全く身動きしてはいけないのではないかと
思われるかもしれませんが、
全く違うそうです。
お庭の樹は全く動いていないのではなく、
大地にしっかりと根を張り
太い幹の先には枝があり
風にそよいでいます。
座禅では組んだ足を畳にどっしりと安定させ
お尻では座布団とつながる自分を感じます。
背骨が丸まっていては
お線香1本分の時間をじっと座っていられません。
骨盤を前傾させてしっかりと立たせて
そのうえに背骨を乗せる。
背骨の上には頭が乗って
息を吐きながら頭の先から力を抜いていく。
体の中の力が入っている部分を感じ
その力が抜けるように息を吐く。
無になろうと努力することなく
呼吸によって空気と一体になる。
これって、筋筋膜性疼痛の治療にも
とても大切なことです。
お線香一本分の時間はとても有意義で
何を思考するでもなく
自分の内を見つめながら
蝉の音を聞き
涼しくなってきた夕方の空気に包まれ
重力を感じ
自分の体幹の筋肉のバランスを取る時間でした。
座禅のあとのお坊さんの説法では
座禅により
脳に支配されることから解き放たれ
自分に一番近い身体を感じること。
今ここで座禅を組めたこと。
今自分の身体があることに感謝すること。
これまで社会で掴み取ってきたもの
足し算で生きてきた自分に気付き
引き算を知ることを教えてくれました。
お線香一本分の時間。
また座禅を組みたいと思いました。
2014.08.16 | コメント(5)
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