慢性胃炎の病態?機能性ディスペプシア

今日は名東区医師会の勉強会で
機能性ディスペプシアのお話を聴きました。

・辛いと感じる食後のもたれ感
・早期飽満感(満腹感、膨満感)
・心窩部痛
・心窩部灼熱感(焼けるような感じ)
のうち一つ以上が当てはまり、
胃カメラやバリウム胃透視などでも異常が見られない場合
機能性ディスペプシアと呼ばれる慢性胃炎の可能性があります。

10人に1人から2人と頻繁に見られますが、
検査をやっても異常がなく
生活の質(QOL)の低下や
労働生産性の低下が問題となります。

ガスモチン、プリンペラン、ナウゼリンなどのお薬が
胃内容物の排出を助けるために使われていますが
最近アコファイドという機能性ディスペプシアのお薬が
発売になりました。
アセチルコリンエステラーゼを阻害して
効果を発揮するようです。

満腹感を感じる脳機能の異常も報告されているようです。

慢性の胃炎でも
ヘリコバクターピロリの関与する慢性胃炎とは
原因が異なります。

食道でもGERDという病態があり
粘膜の異常ではなく機能異常という点では
機能性ディスペプシアと同様といえます。

胃部不快、心窩部痛は
胃だけでなく、心筋梗塞などの怖い病気の可能性もありますが、
整形外科的に言えば、
腹筋や横隔膜の筋肉の痛みの場合もあります。

内科的に異常がない心窩部痛では、
胃の症状としての機能性ディスペプシアや
整形外科的な腹筋の筋痛症なども考える必要があります。

2013.07.28 | コメント(0)

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