胸郭出口症候群
今日来院された患者さんです。
30代の女性で
数年前からの指の痛み、
腕を挙げたときの痛み、しびれを
訴えられます。
4年ほど前から悩まれており、
時に腕を切ってしまいたいくらいの
痛みがあった様です。
様々な画像検査、神経電動速度なども
行っており、
胸郭出口症候群の診断のため
手術まで薦められていたそうです。
動脈拍動は右上肢を下ろしていても
挙上しても消失することはありません。
胸郭出口症候群で悪さをする斜角筋も
特に圧痛は認めません。
以前行った血圧の検査では、
両手を挙上すると若干血圧が落ちることを
指摘されていたそうですが、
右も左も同じく血圧が少し下がる程度です。
でも症状は右だけです。
よくよくお話を突き詰めてうかがうと
お仕事で行っている繰り返し動作で酷使する部分が
トリガーポイント罹患筋に一致しました。
そこで、手のひら、前腕と肩の罹患部位に
トリガーポイント注射を行ったところ
速やかに症状が改善しました。
指の痺れは改善し、
肩をあげてばんざいしても
だるさや痛みが軽くなっています。
これまで彼女が
腕を切り落としたいとさえ思った症状は
肩から手のひらに至るトリガーポイントが
かなりの部分悪さをしていたのです。
まだ今日が初診のため、
今後の経過をみながら治療は行いますが
四年間の歳月は
しっかりと問診し、診察することで
1時間もせず改善したのでした。
今日も仕事が楽しい一日でした(^o^)
2014.09.11 | コメント(2)
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