骨密度をはかろうキャンペーン

最近ヨーグルトで
ビタミンDを配合したダノンデンシアというのが
骨粗鬆症によいとCMしています。

閉経を過ぎてから女性ホルモンの低下とともに
急速に減っていく骨密度。

ビタミンDは、太陽の光を浴びることで
からだの中で活性型ビタミンDとなり
カルシウムの吸収を助けます。

現在はビタミンDだけでなく、
女性ホルモン類似成分のお薬SERM(サーム)
破骨細胞を抑制するビスフォスフォネート
重度の骨粗鬆症や骨折後に力を発揮する
注射製剤テリパラチド
などの骨粗鬆症治療薬がそろっています。

海外ではこのような骨粗鬆症治療薬の
普及を受けて、大腿骨頚部骨折の発生頻度は
すでに減少に転じています。

しかし日本は先進国の中で
いまだに大腿骨頚部骨折が増加傾向にあるという
悲しい状況なのです。

救急病院の整形外科医達は
毎日高齢者の骨折の手術に奔走しています。
それでも追いつかないような状況なのです。

本来ならば骨折を防ぐために使っておくべき
骨粗鬆症治療薬ですが、
骨折後には、再骨折する可能性も高く
必ず骨粗鬆症を治療する必要があります。

しかし骨折する患者さんがあまりにも多く
大病院では骨折の治療はしても
その後の長期にわたる骨粗鬆症治療までは
手が回らないのです。

骨折してから気づくのではなく
閉経を迎えたら
早期に自分の骨密度を知っておきたいものです。

名古屋市では40才から5才ごとに
骨粗鬆症の500円ワンコイン健診も行っており
当院もその健診事業に協力しています。

骨折を防ぐのも
全ては自分の骨密度を知ることからです。

あなたの隣の方にも
骨密度測定をすすめてみてください。

その輪が広がれば、
日本の大腿骨頚部骨折発生数が
減少に転じるかもしれませんよ!!

2012.02.26 | コメント(6)

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