もとにもどる力

痛みがあると気持ちも沈みがちになります。
そして気持ちが沈んでいると痛みは増幅されます。
そうして痛みの負のループに入っていくのが慢性痛となるきっかけとなります。

気持ちが痛みにとらわれて
一日中痛みのことで頭がいっぱいになり、
喜びよりも悲しみや憎しみで心が支配されると
痛みは広がり、増強して
ますます痛みが取れにくくなります。

反対に、痛みはあっても
笑ったり、楽しいことに心が向いているときは
痛みを忘れているかもしれません。

誰でも少なからずいろんな痛みをかかえているもの。

痛みにとらわれず、しばられず
楽しいことに心を向けていきたいですね。

さて、メルマガ 人の心に灯をともす から
今日はこんなお話のご紹介です。

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【もとに戻る力】№1878

帝京大学医学部外科准教授、新見正則氏の心に響く言葉より…

レジリエンスとは、最近、ビジネスの世界で注目を集め始めている言葉で、もともとは心理学や精神医学の世界で使われていた「精神的回復力」を意味する用語です。

レジリエンスとは、ごく簡単に言えば「もとに戻る力」のことです。

人は嫌なことがあったとき、辛い経験をしたとき、精神的に落ち込みます。

でも、しばらくすると「いつまでもくよくよしてはいられない!」と自分を奮い立たせたり、あるいはいつの間にか忘れてさほど辛くなくなったりして、再び元気を取り戻します。

この苦しみや悲しみを乗り越えて立ち直る力、それがレジリエンスです。

同じような辛い環境にあっても、ダメージの受け具合、立ち直りの早さは人それぞれ違います。

レジリエンスの高い人はストレスや環境の変化に強く、立ち直りも早い。

レジリエンスの低い人は、ちょっとしたことで傷つきやすく、なかなか立ち直ることができません。

最悪の場合は立ち直れずにつぶれてしまいます。

こうした精神的なレジリエンスの他に、私たちはもう一つ、レジリエンスを持っています。

それは身体的レジリエンスです。

私たちの体は、ちょっとしたケガなら、特に治療などしなくても放っておけば数日で治ります。

風邪を引いたときも、薬なんか飲まなくても二、三日寝ていれば治ります。

こうした自然に治る力を「自然治癒力」といいます。

体を守り、治し、よい状態を維持する力、それが「身体的レジリエンス」なのです。

「病は気から」の言葉通り、前向きな気持ちを持つことが身体的レジリエンスを高め、ネガティブな気持ちを持つことが身体的レジリエンスを低下させるのであれば、医療に大きな希望の光が差し込みます。

なぜなら、前向きな気持ちを持つためには、精神的レジリエンスを鍛えればいいことがすでにわかっているからです。

精神的レジリエンスは、年齢に関係なく鍛えることができるのも大きな救いです。

気の持ちようで、人は幸せにも不幸にもなる。

人は病気になったから不幸になるわけではありません。

病気でも、喜び・楽しみを見つける人は幸せになり、苦しみ・悲しみを見つける人は不幸になります。

「治る病気」は、あなたがレジリエンスを高める気持ちを持てば、速やかに治ります。

「治らない病気」は、あなたがレジリエンスを高める気持ちを持てば、症状が和らぐので、治らなくても充実した幸せな人生を楽しむことができす。

まさに、レジリエンスによって、人はぴんぴん生きられる。

多少の不調や持病があったとしても、不満や不安とうまく折り合いをつけながら、前向きにぴんぴん生きる人は、健康といえると私は思うのです。

『誰でもぴんぴん生きられる』サンマーク出版

すべてのことは、気の持ちようで決まる。

病気にあっても、その中に、何かしら喜びや楽しみを見出せる人は幸せになるが、そこに苦しみや悲しみしか見いだせない人は不幸になる。

気の持ちようとは、物の見方であり、考え方だ。

有名な話だが、松下幸之助翁は、「病気がちで、貧乏で、学歴がなかったから成功した」、と常々話していたという。

病気がちだったら、人に任せることを覚えた。

貧乏だったら、そこから抜け出したいと一所懸命働いた。

学歴がなかったら、誰にでも尋ね、自分より優秀な人たちを使うことができた。

レジリエンスの高い人は、立ち直りが早い、すなわち「もとに戻る力が強い」という。

立ち直りが早い人は、どんなネガティブな状況の中でも、ポジティブな要素を見つけることができる。

「人は病気になったから不幸になるわけではない。病気でも、喜び・楽しみを見つける人は幸せになり、苦しみ・悲しみを見つける人は不幸になる」

どんなときも、明るい面を見ることができる人でありたい。

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2014.10.17 | コメント(2)

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