ありがとう君

仕事がオールマイティにこなせれば素晴らしいですが、
みんな得意なところ、不得意なところがあります。

僕も医者になってから、
それどころか、生まれてこのかた
苦手なものは苦手だし
得意なところは得意です。

苦手な壁をどれだけ壊すか、
もちろん頑張りますが、かなりの頑張りが必要だったりします。

同時に自分のよいところを伸ばして

みんなの役に立てるように勝負するほうが喜ばれたりもします。

経営者として考えてきたのは
スタッフができていないところを叱るより
スタッフ一人一人のよいところを発揮してもらい
苦手なところはみんなでカバーし合う。
そんなチームを目指してきました。

厳しさを出すよりも、
ありがとう、ありがとうで3年間がんばってきました。

今日は、メルマガ「魂が震える話」からこんなお話をご紹介。

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【ありがとう君】№1729

小林正観さんの心に響く言葉より…

「ありがとう」を言い続けていると、うれしくて楽しいことが起こるようになるらしい。

私はそう言い続けてきました。

その実例をいくつか、ご紹介しましょう。

ある若者が、仕事を辞めたいと思っていました。

けれども、辞めたからといって、どうするあてもない。

イヤイヤ会社に行きながら、ある女性に相談したのです。

その女性は私の講演を聞きにきている女性だったので、こう助言したそうです。

「会社はいつでも辞められる。とりあえず辞めるのを三ヵ月先に延ばして、その三ヵ月間、『ありがとう』を言い続けてごらんなさい」

すると、その若者は本当に辞めるのを先延ばしにして、毎日、毎日「ありがとう」を言い始めたのです。

とても素直な人だった。

あるいはすごい実証精神の持主だったのかもしれません。

ところが、三ヵ月も経たないうちに、実際には一ヶ月のうちに、その彼は営業成績ナンバーワンになってしまったというのです。

こうなったらもう、辞める気にはなれません。

お得意先から「ありがとう君」と呼ばれながら、今も楽しく仕事をしているそうです。

「そんなの、嘘だろう」

と思う人は、「嘘だ、嘘だ」と言いながら、試してみようとはしません。

だから実証例はどんどん集まってくるけれど、反証例はなかなか集まらない。

「毎日、毎日、『ありがとう』を言い続けていたら、こんなに悪いことばかりが起こった。どうしてくれる!」

と怒られたことは、今のところありません。

できない理由を次々に挙げ連ねる人はたくさんいますが、「悪くなった」と言ってくる人は一人もいないのです。

『楽しく上手にお金とつきあう』大和書房

何かを始めようとすると、できない理由を次々に挙げ連ねる人がいる。

いかにも理路整然とした皆のためを思った反論のようだが、本心は自分が面倒で、やりたくないから、だったりする。

何かを始めようとしている人に向かって、ニッコリ笑って、できる理由を次々に挙げる人がいたとしたらどうだろう。

どんなにか、元気づけられ、周囲も明るくなることだろう。

否定はまわりを暗くし、肯定は明るくする。

「ありがとう」は究極の肯定の言葉。

相手の存在を肯定する言葉であり、自分も相手も笑顔になる言葉。

苦虫をかみつぶした顔で、「ありがとう」と言える人はいない。

お得意先から「ありがとう君」と呼ばれる人…

「ありがとう」を言い続ければ、うれしくて楽しいことが起こる。

いいことは、素直に始める人でありたい。

2014.05.21 | コメント(0)

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