トリガーポイント
「トリガ-ポイントブロックで腰痛は治る!」を執筆された、
石川県小松市、加茂整形外科医院院長の加茂淳先生に連絡をとり、
本日その診療現場を見学させていただきました。
先生の外来に並んだカルテには、石川、富山のみならず、
京都、岐阜、三重、埼玉など全国からの地名が上がります。
そのため外来には大きな日本地図が。(^_^)
加茂先生のところには、
これまで頚椎ヘルニアや脊柱管狭窄症で
手術でしか治らないと言われた患者さんが数多く通われ、
トリガーポイント注射で速やかに痛みが和らぎ、また消失していきます。
これまで整形外科の教科書で習った神経痛の概念を基に臨床に当たっていると、
坐骨神経痛や頚椎ヘルニアと類似の症状を示しながら、
MRIを撮ってみると何もない。
その逆に、MRIでは所見があるにも関わらず、診察上は神経支配が合わない
という患者さんにも多数出会いました。
現在常識となっている整形外科医療ではなかなかそれを説明できず、
患者さんが痛がっているにも関わらず「異常はありません」と言われて
病院から追い出される、ということも頻繁に行われています。
そして患者さんがドクターショッピングに陥ったり、整体、針治療に救いを求めたりします。
患者さんにしてみればどんな方法でも今の「痛み」をとってくれればいいはず。
そんな僕が感じていた違和感が、
加茂先生の本を読んで、また臨床の現場を見てだいぶ解消されました。
加茂先生は患者さんの膝の痛みには肩凝りならぬ「膝凝り」、
腰の痛みには「腰凝り」といって説明します。
それが全身に広がったものが線維筋痛症といいます。
痛みは慢性になると過敏性が増して治療が難しくなる。
早いうちに治療するほどよい。
忙しく言葉少なですが非常に分かりやすく、
患者さんも納得して注射を受けていきます。
先生の指には毎日のトリガーポイント注射でできた
注射ダコが盛り上がっていました。
筋痛という世界を知るための本もご紹介いただき、
とても実りの多い一日になりました。
お土産に好物の竹の皮に包まれたあんころを買って、
また名古屋行きのしらさぎに乗るのでした(^_^)v。
465-0097
名古屋市名東区平和が丘1丁目10番地
さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤 究
Tel 052-776-3110
Fax 052-776-3112
http://saito-seikei.jp/
2011.04.17 | コメント(43)
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