現実を視よ
![]() 【送料無料】現実を視よ [ 柳井正 ] |
日曜日の夜は、最近買った本
ユニクロの社長 柳井正さんの「現実を視よ」
を読み始めました。
バブル崩壊後、失われた20年を
今も低迷し続ける出口の見えない日本。
ジャパンバッシングされていた頃の勢いのある日本から
ジャパンパッシング、そしてジャパン ナッシングとされた現状。
一方勃興するアジア経済の中で
たくましく、志高く活躍する外国企業。
海外からの対日投資はGDP比で約4%。
一方日本を除く先進国や新興国の多くは30%~40%。
外貨で稼がず、消費税を上げる日本の政治。
顧客が何を求めているのかよりも
自分本位に高度な機能を盛り込んだ
日本でしか通用しないガラパゴス携帯。
一方スイッチは中心のくぼみ一つだけ。
いつでもスタートメニューに戻れる
シンプルでデザインも美しいiphone。
使い方に説明はいらず、世界に通用します。
柳井社長は登山用が主流だった高価なフリースを低価格で提供しました。
加えて綿100%が主流だった下着を、新素材の開発で改革し
暖かいだけのババシャツにアウターとしても着られるお洒落感を加え
ヒートテックを投入。
これまでになかった新しい価値を提供すれば、そこに需要が生まれるといいます。
先日セミナーを行った骨粗鬆症も、まだまだ日本国内での危険意識は低く
救急病院の若手整形外科医達は
毎日骨粗鬆症による骨折の手術に追われています。
全身の骨が弱くなっているのですから、当然、手術をしても骨折を繰り返します。
しかし、若手医師たちは手術だけで手いっぱいで
骨粗鬆症を十分に治療する時間はありません。
寝たきりや介護が必要となってから、
骨折する前に骨粗鬆症を治療しておけばよかったと嘆いても遅いのです。
すべての女性は閉経を迎え、骨密度は急激に低下します。
新しい価値を創造するというほどのものではないかもしれませんが、
骨粗鬆症のリスクをもっと広く知ってもらうことで
骨折が減って手術や入院に伴う医療費が減り
介護による中年層の負担が減って経済活動が活発化し
元気な高齢化社会を迎えることが目標です。
老夫婦がいつまでも手をつないで歩き続けられる世の中に
貢献できたらと思います。
2012.09.30 | コメント(7)
10/13(土)アフリカ講演会
不定期で開催している土曜午後のお楽しみ会。
以前行われたアーティストDON CAJONさんと内田アナウンサーの
「WISHくん」出版記念講演会に引き続き、
今回は名古屋大学大学院国際開発研究科 准教授
山田肖子先生をお迎えします。
山田先生はアフリカについて数々の研究と著作をお持ちで
最近では
「ガーナを知るための47章」
国際協力と学校 アフリカにおけるまなびの現場
などを執筆されています。
以前山田先生とお話ししていた時に
「日本では学校に行くのが当たり前だけど
学校に行くよりも大切なことがあると教えられる国
について講義している」
とおっしゃっていました。
むむ、なんと面白そうな、、、。
これはぜひ拝聴させていただきたい。。。
学生時代に世界一周はしたものの、
アフリカ大陸には足を運んだことのない僕。
持前の突撃精神で、当院の土曜の会で
ぜひ講演していただけませんか?とオファーしたところ
快く引き受けていただけました。
また、このたび10月には「比較教育学の地平を拓く:多様な学問観と知の共働」
(山田肖子・森下稔編;東信堂)を刊行されるとのこと。
今回の10/13の会には出版が間に合わないそうですが、
山田先生の数々の体験談と研究成果をお話しいただけるのではないかと期待しています。
山田肖子ゼミのHPをのぞくと、
学生さんたちのアフリカレポートも読むことができました。
山田先生、なんて素敵な仕事をしているんだ(^o^)!!
う~ん、これはわくわくするぜ。
10月13日土曜日 14:00から当院の待合室で開催します。
地球の裏側。異文化の話をぜひ聴いたみたい!という方は
saito-seikei@live.jp
または当院の電話番号 052-776-3110までご連絡ください。
どなたでもご応募可能です。
会場の都合上、先着30名とさせていただきます。
2012.09.26 | コメント(0)
蜷川実花の言葉集
現在公開中の映画ヘルタースケルターの監督であり、
以前には安野モヨコさん原作の「さくらん」を映画化させた監督、
写真家 蜷川実花さんの言葉集です。
母として、写真家として
プロフェッショナルに共通する、普遍的な思いを感じる一冊です。
その中から一節を紹介。
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とにかく撮り続けろ
量を伴わないと質はないと思っています。
量を撮らないと何も見えてこないんです。
みんな撮る前に考えすぎるんですよ。
うちのアシスタントの子たちには、
「何でもいいから、とにかく一日百枚とか二百枚とか決めて撮ったほうがいいよ」
といつも言っています。
やっぱり、撮って見えてくるものがすごくあるんです。
「なんでこればかり撮るんだろう」とか、
「なんでこの写真がよくないんだろう」とか。
それは私が「感じて撮る」タイプだからだと思うけれど、
撮り続けないと感覚は鈍るし、
撮ることからしかはじまらないことがあるんです。
最近はデジカメもあるし、フィルム代はかからないのだから、
とにかくとにかく撮ることが一番重要だということを言いたいですね。
だけどそれも結構大変なことなんです。
なぜかというと、自分がダメなことを目の当たりにするから。
自分と向き合わないといけないことになるから。
でもそこから逃げてはいけない。
写真は本当にそれでしかないと思います。
「考えるな、感じろ」とよく言うけれど、本当にそうです。
撮ってから悩め。
悩むんだったら撮ってから。
悩んでも撮り続ける。
そこからしか何も出てこないと思います。
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2012.07.26 | コメント(0)