院長ブログ

肩こりのセルフトリートメント

メ~テレのup!でご紹介いただいてから、
頑固な肩こりの患者さんが遠方から来院されています。

20年も前からの肩こりを持っていらっしゃる方もおり、
肩だけでなく首や胸まで筋肉がパンパンに張っていることもしばしば。

肩こりもひどくなると、
背中から首、そして後頭部全体の頭痛を患うこともあり、
緊張性頭痛とも呼ばれます。
また、肩こりから手のしびれを訴えることもあります。

トリガーポイント注射だけでなく、
内服や湿布、電気治療、理学療法士による頸椎体操なども含めて
集学的に治療を行っていくことになります。

通院にての治療も大切ですが、
それとともに、普段から自分で肩をこらないようにすることも大切。

睡眠がとれているか、
食事は偏っていないか、
姿勢は猫背になっていないか、
仕事上で無理な姿勢を長時間とっていないか、
とくに、パソコン仕事で眼精疲労や猫背の姿勢が続く方では
肩が張ってしまうことが多いので、適宜姿勢を整え
セルフマッサージなどを行うことも大切です。

セルフトリートメントのためには
温めることとマッサージやストレッチが基本になります。
温めるには、蒸しタオルをビニール袋などに入れて肩にあてるのもよいでしょう。
また、こんな商品を利用するのもよいでしょう。

マッサージのためには、
硬式テニスボールを床に置いて、そこに仰向けに寝っころがるのもよいでしょう。
患者さんからは、二つのボールをガムテープでつないでおくと
ちょうど背骨の両脇に当たってよいとも教えていただきました。
工夫ですね(^^)

仕事中などで横になるのが難しければ
古典的ですが、このような商品もよいでしょう。
押して痛みを感じる場所に、じっくりと押し当てます。

あとはやはり姿勢ですね。
猫背で顎が前に出た姿勢は、常に後頭部~首~背中が張る原因になります。
また、夜寝ている間に
歯ぎしりや噛みしめが多い場合にも
常に頭頚部の筋肉が緊張する原因となります。

診察の際には、上記のような問診を行いながら、
頸椎のレントゲンを見たり、
筋肉の診察を行いながら、
トリガーポイントを探していきます。

肩こりで悩まれている方は、
お気軽に一度ご相談くださいね。

2011.11.12 | コメント(2)

整形外科的湿布の使い方

痛いところに使う湿布や塗り薬

腰痛、肩こり、打撲に捻挫と
幅広く活躍してくれます。

整形外科で処方する湿布の種類にも、
ゲル状のもの、シート状のもの、
温感タイプのものもあります。

いずれも経皮吸収の鎮痛薬ですので、
全身に貼りすぎるのも考えものですが、
ゲル状のものでは気化熱により局所の冷却作用が、
シート状のものでは貼り付きがよいため関節にも貼りやすく、
色も茶色いので比較的目立ちにくく、
短冊状に切れば指にも巻けるのも使いやすいところです。

反面、ゲル状のものではかぶれにくいもののはがれやすく、
シート状のものでははがれにくいものの、かぶれるかたもいらっしゃいます。

かぶれた場合は、その部位への使用をしばらく控えて、
塗り薬等で皮膚を治療します。

患者さんからよく指名をもらう、
根強い人気のモーラステープでは、光線過敏症が起こる場合があります。
湿布を剥がしたあとも、薬効成分が皮膚に残っている時に
日光に当たると赤みやかゆみが出る場合があります。
その際には、日光に当たらない部分で使用するか、中止してください。

温感タイプのものでは、唐辛子の成分、カプサイシンがはいっており、
貼った局所の血行を促進し、暖かく感じさせます。

でも、温熱療法として局所を暖めたいなら、
湿布に直接使い捨てカイロを貼り付けてしまうのもよいでしょう。

貼るタイプの使い捨てカイロが良いと思います。
インターネットを見ると、こんなものがありました。

2011.11.11 | コメント(0)

暖める?冷やす?

よく患者さんに、この痛みは暖めた方がいいのか、冷やした方がいいのかと聞かれます。

暖めるのか、冷やすのかは、
慢性の痛みか、急性の痛みか、
に分けて考えると分かりやすいと思います。

例えば、足を捻った、腰をぶつけた、
スポーツのあとで痛みが出てきた、熱を持っているなど、
今起こったばかりの急性の痛みでは、冷やしてあげるとよいでしょう。
急性に起こった炎症を鎮めて、痛みを抑える効果が得られます。

また、肩凝りや以前からの腰痛、膝痛など、慢性の痛みには、
暖めてあげるとよいでしょう。

血行を良くして、こわばった筋肉をほぐしていきます。
同時にマッサージやストレッチを行って、
しなやかな筋肉を取り戻すことが大切です。

トリガーポイント注射は、急性から慢性に至るまでの
筋肉の痛みに幅広く効果を現しますが、
痛む部位の少ない急性期に行うと、
急性腰痛や首の筋違いなどでは、1~2回の注射で
痛みが取れてしまうこともしばしばあります。

また、リハビリの物理療法では、温熱療法や電気治療で
筋肉の血行をよくして、ほぐします。

ご自宅で温熱療法を行うなら、蒸しタオルをビニール袋に入れて
患部に当てるとよいでしょう。
50肩(肩関節周囲炎)など、拘縮した関節を動かすときにも、
温めてから可動域訓練を行うと効果的です。

患部を温めるには、こんなものも市販されております。
利用するのもよいでしょう。

2011.11.10 | コメント(0)