院長ブログ

リウマチと超音波

今日は第5回リウマチ画像研究会のために
東京国際フォーラムに足を運びました。

クリスマス前の今の時期はイルミネーションがとてもきれいです。

レントゲンはすでに穴があいてしまった骨の状態(BONE EROSION)や、
関節の隙間が狭くなった様子(JOINT SPACE NARROWING)
を見ることができます。

しかし現在の関節リウマチ治療の目標はいかに関節を壊さないか、
いかに持って生まれた正常な関節機能を維持したまま
寛解という、
「リウマチではあるものの全く病気が顔を出していない状態」
にもって行けるかが診断・治療の目標となっており、
これをTreat to Targetというスローガンのもとで
リウマチ医達は頑張っています。

今回の研究会では、今患者さんの関節で起こっている炎症や骨髄浮腫を
超音波やMRIを用いて評価するための実演や講演が行われました。

超音波検査は大病院でなくても診察室で簡便に行えて、
患者さんとともに今まさに関節の炎症が燃えている状態を観察できます。

リウマチの早期診断と治療の進歩により、関節を壊すことなく過ごせる時代が訪れてきています。

名古屋市名東区平和が丘一丁目10番地
さいとう整形外科リウマチ科
院長(未) 斉藤 究
http://saito-seikei.jp

2010.12.19 | コメント(0)

第5の生物学的製剤オレンシア

週末の大阪出張は
日本で5番目に発売になる生物学的製剤
オレンシアの発表会でした。

関節が腫れて痛んで、次第に骨が破壊されていく
関節リウマチという免疫の病気。
痛みで仕事も家事もままならず、働くことの喜びを失うとともに、
経済的にも苦しくなってしまいます。

しかし生物学的製剤の登場が、
痛みと腫れを十分にコントロールし「寛解」を現実のものとして、
日常生活を可能とし、働く喜びを取り戻したのです。

これまで4種類の生物学的製剤が日本で使用可能でしたが、
今回の点滴製剤オレンシアを加えて5種類の製剤から選択できるようになりました。

従来の生物学的製剤と比較すると、
・これまでのTNFα、IL-6を抑えるものとは違う、T細胞の抑制という作用機序
・月に一度、30分の点滴で通院可能
・高額な生物学的製剤のなかでは費用負担が若干軽い
・副作用が比較的少ない
・MTX(リウマトレックス、メトレートなど)は必須ではない
などの特徴があります。

これまでの生物学的製剤で十分な効果があがらなかった方や、
MTXを内服できない方のみならず、
これから生物学的製剤を必要とする方も含めた幅広い適応が考えられます。

リウマチ医としては、オレンシアの登場で
より多くの方がリウマチの痛みから解放されて、
再び人生を楽しめるようになることを期待しています。

さいとう整形外科リウマチ科
院長(未)斉藤 究

2010.11.01 | コメント(0)