
手首の親指側が痛くなる腱鞘炎です。
親指や手首を動かすと痛みがあります。手首の親指側(橈側)を押さえると痛みがあります。また、親指を握り込んでグーを作り、小指側に手首を傾ける(尺屈)と、手首の親指側に強い痛みが走ります。お母さん病でもあり、出産して抱っこの多い新米お母さんで発症することの多い腱鞘炎です。
目次
ドゥケルバン腱鞘炎の原因
親指や手首の使いすぎでなります。
一般的には腱鞘炎と言われ、親指に関連する短母指伸筋と長母指外転筋の腱を超音波で観察するとドップラーシグナルが赤く光っており、腱周囲の血流が増えていることが見える場合があります。
しかし、必ずしも血流が増えていないこともあるため、診断は症状と手関節の尺屈による痛みで行われます。
ドゥケルバン腱鞘炎の治療
一般的には湿布や手首、親指の安静が指示されたり、サポーターが処方されます。超音波で炎症が強い時にはステロイドの注射が良く効きます。
当院では一歩進んで、腱鞘炎の原因となっている、疲労した筋肉まで治療しています。
原因となっている筋肉を触診で特定して、超音波を見ながらハイドロリリース注射を筋肉に行うと、早く筋肉がほぐれて手関節の痛みが治ります。
注射はとても細い針で行うのでほとんど痛みはありません。
それでも注射が怖い人なら、リハビリに通院して根本的に治すこともできますよ。
新米お母さんの腱鞘炎では、親指や手を使ってお子さんを抱っこするのを控えて、腕で抱っこするようにすることをお勧めしています。
手首の痛みのある方は、一度当院にご相談くださいね。
この記事の執筆者プロフィール
経歴
1999年
国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医
2001年
東京災害医療センター 救命救急レジデント
2002年
刈谷総合病院 整形外科
2006年
名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 / 名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医
2010年
Los Angeles Veterans Affairs hospital留学
2011年
さいとう整形外科リウマチ科を平和が丘に開院
主な著書
「あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床」など6著書(共著含む)
当院で行える治療・処置のご紹介
当院では、様々な症状に合わせた治療・処置が可能です。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
慢性的な痛みや
他院で改善しなかった症状など一度当院へご相談ください
痛みと痺れの原因を多角的に鑑別診断し
内服・注射・リハビリだけでなく、栄養・生活習慣改善・姿勢改善・運動習慣改善など
様々なアプローチで改善に導きます。
どうぞお気軽にご相談ください。
さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤 究

さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤 究