現在受付カウンターとガラスの階段が作りこまれています。
床材にかかっていた防護カバーも外され、
今日はワックスがけがされていました。
白を基本とした内装で、
待合室から中待合の廊下を通して
処置室の向こうには大きな苔むした富士石が鎮座しています。
シャープなラインの床材に、かえって有機的な石の形が
自然のアートとして見えます。
これから中央に枝垂れ梅も植えられていきます。
外から見た陶器のルーバーも全て取り付け完了となり、
どこを見ても目を楽しませてくれる、
様々な表情を持った建築です。
今日監督さんの日々野さんとお話ししていると、
設計士の熊田さんは、工事サイドに対し
0.5㎜以内の精度での施工を求めるそうです。
3㎜でいいね、などというのを認めるとその積み重ねの結果、
最終的に出来上がったものは大きな歪みを生じてしまいます。
監督さんは記憶に残る現場だと言ってくれました。
僕たちの仕事もそうです。
手術の際に1工程で1%の妥協を許すと、
手術が終わってみると出来上がりは70%にしか成り得ません。
その1%の妥協なく、限られた時間の中でゴールを目指します。
設計士さんの妥協のなさと、それを実現する現場の熱意が
今回の医院の緊張感ある美しさを作り上げてくれたのだと思います。
名古屋市名東区平和が丘1-10
さいとう整形外科リウマチ科
院長(未) 斉藤 究
http://saito-seikei.jp/