目次
「切り傷をしてしまったけれど、外科に行くべき?それとも整形外科?」
怪我をした直後は、不安や焦りもあり、どこを受診すればよいか迷う方も多いと思います。
結論からお伝えすると、多くの切り傷や擦り傷、転倒による怪我は整形外科でも対応できます。
今回は、切り傷の受診先の考え方と、来院前にできる応急処置について、現場の視点からお話しします。

切り傷は外科と整形外科どっち?
どうも整形外科というと、骨折のイメージが強いようで「切り傷は外科に行かなくては」という患者さんも多くみえるようです。
でも、整形外科はむしろ体表の切り傷はお手の物。それこそ、四肢から脊椎、骨盤に至るまで手術を行いますし、時には救急外傷で顔面や頭部外傷も処置をしています。
整形外科で対応できる怪我
実際には、次のような怪我で整形外科を受診される方が多くいらっしゃいます。
・手や足の切り傷
・転倒による裂傷・擦過傷
・ガラスや刃物による外傷
・子どもの怪我
近くに外科がない、休日診療ですぐに見てもらいたいと思ったら、整形外科も対応ができることを知っておきましょう。
傷口がぱっくり開いていたり、出血がとまらないときには丁寧に縫合することもあります。
切り傷をした直後の応急処置ポイント

✓傷は消毒を行わない
消毒薬は細菌だけでなく、傷を治そうとする細胞まで傷つけてしまうため、現在は「できるだけ使用しない」のが基本です。
✓水道水で十分に洗浄
まずは、流水で傷口をしっかりと洗い流してください。
✓汚染された砂粒や衣服の繊維を丁寧に取り除く
汚染された砂粒や衣服の繊維などは、感染の原因になります。洗う際に丁寧に取り除きましょう。
✓圧迫止血をする
血が出ている場合は、清潔なガーゼやハンカチなどで出血部位を上からしっかりと押さえてください。
傷は「乾かさない」ほうが治りやすい
wet dressing(湿潤療法)と言って、傷を乾かさないように創傷被覆材を用いて治療することもあります。すると傷の治りが早く、傷跡も残りづらくなります。
最近は市販のバンドエイドにも、水にぬれても大丈夫な素材でできたものが薬局で見受けられます。これも優れもので、応急処置として十分役立ちます。
すぐに受診したほうがよい切り傷の目安
以下のような場合は、早めに医療機関を受診してください。
・傷が深く、ぱっくり開いている
・出血がなかなか止まらない
・汚れがひどい(土・砂・ガラスなど)
・しびれや動かしにくさがある
・小さなお子さんの切り傷
・傷口が赤く腫れてきた、痛みが増してきた
外傷の休日診療
ちなみに、休日診療では切り傷や転倒による外傷の患者さんが多く来院されます。
今日は日曜の休日診療当番の日でした。
前回の当番日は僕一人で行いましたが、救急外傷(怪我)の方も多く、一人で受付、電話当番、診察、レントゲン、採血、薬、お会計とすべてやっていたらさすがに大変でしたので、今回は奥さんに手伝ってもらいました。
今日は9時から17時まで10人の方が受診されましたが、奥さんに受付にいてもらうだけでも助かりました。
怪我したお子さんが多く、朝から傷の縫合処置。中には血だらけの重症の方もみえて、大きな病院をご紹介したりということも。
骨折された方のギプスを巻いたり、捻挫した足にテーピングを巻いたり。外傷の一日でした。
切り傷で迷ったら、整形外科へご相談ください
切り傷や怪我は、「これくらいなら大丈夫かな」と自己判断してしまいがちですが、適切な初期対応が、その後の治りや傷跡に大きく影響します。
どこを受診すべきか迷ったときや、応急処置がこれで合っているか不安なとき、小さなお子さんの怪我などの場合も、お気軽にご相談ください。
怪我をしたら、「消毒せず、よく洗って、圧迫止血」
その上で、整形外科を受診していただければと思います。
切り傷や外傷で診療先をお探しの方はお気軽にご相談ください


先生、質問です。
以前、転んで下唇を切り出血も多かったのですが
何科?と考えて困ってしまいました。
結局、自然治癒させましたが、傷が残っています。
整形外科で良かったのでしょうか?
Tibisyukeさん
唇を含めて顔面、頭部は小さな傷でも結構出血が多く
ビックリすることも多いと思います。
受診するならば、整形外科を含めて外科系ならばどこでも
縫ってもらうことは可能です。
なかでも、形成外科ではきれいに縫合してくれるでしょう。
傷跡をできる限り残さないようにするには、
細い糸で、皮膚がひきつれないよう適切な張力で
真皮がきれいに接するように縫合し
その後日焼けを避けることが大切です。