「くじけないで」「百歳 」の著作で知られる
百歳の詩人、柴田トヨさん。
今月の20日、101才で空に帰って行きました。
当院の二階の本棚にと
開業間もない時に本屋でであった詩集「くじけないで」。
99歳のおばあちゃんが出版したとあって、
当院へ通う患者さんたちに
元気と勇気をくれるかと手に取りました。
その後見つけた「百歳 」
ぼくも心癒されました。
トヨさんは90歳を超えてから、
息子さんの健一さんの勧めで詩作を始めたそうです。
トヨさんの言葉は、
これからも二階の本棚で
患者さんを励ましてくれます。
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「流行」
世界の何処かで
今も 戦争が起こっている
日本の何処かで
いじめも起きている
やさしさの
インフルエンザが
流行しないかしら
思いやりの症状が
まんえんすればいい
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「頁」
私の人生の頁を
めくってみると
みんな色あせて
いるけれど
それぞれの頁
懸命に生きてきたのよ
破きたくなった
頁もあったわ
でも今ふりかえると
みんな なつかしい
あと一頁と少しで百頁
鮮やかな色が
待ってるかしら
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「倅に 三」
時々 腹をたて
私を怒鳴ったり
するけれど
涙をこぼしている
あなたを見ると
若い頃 一生懸命
あなたを叱った
私を思い出して
笑ってしまうの
健一 気楽に
いきましょう
血圧があがったら
どうするの
うちの祖母も今年で白寿です。
そして、来年には100歳になります。
さらに、息子(つまり私の父親)の名前は『健一』です・・・。
他人事でない感じがしますね・・・。
読ませてみようかな??
ひでさん
お、おお!(◎O◎;)//