インターネットを見ていたら、
こんなニュースを見つけました。
心温まるお話です。
奪い合えば減る。
分け合えば余る。
ですね。
CNN.co.jp 2/24 2013
米のホームレス男性、ダイヤ指輪を持ち主に返却 献金が殺到
(CNN) 米中部ミズーリ州のカンザスシティーでこのほど、女性がダイヤモンドの婚約指輪を誤ってホームレスの男性が置いた施し金のカップに入れたものの、無事に戻る美談が生まれた。
女性のサラ・ダーリングさんと夫は感激してホームレスのための献金をインターネットで呼び掛けたところ、世界中の人々が応え、10ドル(約930円)や20ドルなどの送金が殺到した。
地元のCNN系列局によると、ホームレスのビリー・レイ・ハリスさんはこの反響を喜びながらも「自分がこれに値する人間とは考えていない」と指摘。「自分の所有でない物を返した時、こういうことが起きるのだろうか」との正直な気持ちを打ち明けた。
ダーリングさんは「彼の行動に感謝した。他の多くの人は(似たような事態に直面した時、指輪を)自分で持ち続けるか、売り払うだろう」と話している。
ダーリングさんはこれまで、指輪を外したことはほとんどなかった。しかし、魔が差したのか、安全な保管を考えて硬貨用財布に入れて閉め、持っていた硬貨を全部ハリスさんにうっかり与えた際、間違いが起きていた。
指輪を失ったことに気付いたのは翌日だった。金銭以上の重みがあった指輪の喪失にはたたきのめされるような衝撃を受けた。ハリスさんがいた場所に出掛けたが見当たらず、翌日にまた訪ねたところ、再会を果たした。
ダーリングさんは自分のことは覚えていないだろうが貴重品を間違えて与えたかもしれないと問い掛けた。ハリスさんは「指輪ですか? 持っている。あなたのために保管していた」と返答していた。
ダーリングさんの喜びはとても大きかった。CNNの番組では「指輪に対する愛着が前と比べ格段に深まった。大きな宿命を感じる」との気持ちを吐露した。
ネットで呼び掛けた献金は約1週間で3400件以上、約9万5000ドル(約884万円)に達した。苦境にありながらも謙遜(けんそん)を保つ行動を示したハリスさんを称賛する書き込みなどがあった。失業の身ながらも行動に駆られたという献金者は10ドル提供した。
ダーリングさんの夫ビル・クレジさんは殺到する献金の事をハリスさんに報告。献金は90日間の受け付け期間後にハリスさんに寄贈される。
クレジさんはハリスさんの自転車修理にも協力した。これまでは橋の下で度々過ごすこともあったというハリスさんは、安全かつ健全に暮らせる場所を見付けたと漏らしたという。