家政婦のミタさん以来、
久々にテレビドラマを見ています。
雲の階段。
ニセ医者のめちゃくちゃな話ですが
毎回のどんでん返しと
稲森さんの慈愛に満ちた眼差しに惹かれ
見続けてしまっています。
医者になると、
当然ながら様々な医者に囲まれて仕事をするのですが
それぞれ得手不得手もあり
性格も違い
医者として、人としての人生があります。
一方、プロフェッショナルとして
資格を持つ社会人として
社会から求められる
最低限の医師のあり方というものもあります。
自分は寝ず食べずでも、
患者さんの容体が悪ければ駆けつけ
当直明けでまぶたをこすりながら
次の日の外来や手術もこなします。
患者さんも様々な人がいて、
自分のことよりも
医師のことを気遣ってくれる人もいれば
外来でみんなが待っているにもかかわらず
待たされたと怒鳴り散らす人もいます。
それでも目の前に病んだ人がいる、
困った人がいるから
自分のできる限りのことをする。
自分の手に負えなければ
しかるべき医師へと橋渡しをする。
多くはそういうお医者さんばかりなのですが
たまにその最低限から外れる「医者」がいるのも
医者をしていると出会うことがあります。
どんな医師も、
自分のプライベートの時間や体調や家族
それと患者さんや勉強や仕事を
天秤にかけたくなる瞬間もあります。
免許をもっているけど、
救急車を簡単に断り、腕を磨くことを忘れ
人と人のつながりが希薄になった医師と
免許は持っていないけど
人を助けることの喜びに生き、
理想の医師像に近づくために研鑽する者。
免許を持っているニセ医者への
皮肉にも見えます(^_^;)