今日はリウマチの痛みを考える、という
RA疼痛治療懇話会で
講演の機会をいただきました。
名古屋大学関連のリウマチの先生の勉強会なので
普段よく顔を合わせる先生たちの前でのお話しの機会でしたが、
みんなリウマチのエキスパートばかりなので少々気負います。
ともあれ、この2年間開業してから、
リウマチの超音波診断を行いながら感じた
自分が考えているリウマチの治療と痛みのマネジメントについて
まとめて発表しました。
また、東京女子医科大学 整形外科からは
猪狩勝則先生が「RA患者の疼痛管理」というご発表をされ
現在の痛み治療についてのエビデンスをたくさんお示しになりました。
MTX+生物学的製剤の使用で、
これまで関節が壊れるのを待つしかなかったリウマチという病気は
ちゃんと治療をしていれば関節が壊れることを防げるようになってきて
寛解を達成する人のほうが多くなってきました。
一方それだけリウマチの治療が進むと
今度はよりよく日常生活をすごし、
痛みの全くない状態まで治療することが求められる時代となり、
メンタルケア、疼痛管理のニーズが高まっていると言えます。
先日のヒュミラの5周年の会でも言われたように
欠勤しなくなった。から、
出勤し続けられる状態。
さらには、仕事の能率を落とさないほどリウマチを深くコントロールすることが
求められています。
リウマチだから痛いのは仕方がない、とあきらめず
思う存分仕事や家事、スポーツを楽しんでも
関節の腫れや痛みが出現しない状態。
それだけ深い寛解を求めてもよい時代になったのです。