昔NHKのプロフェッショナルで見たイチロー。
思うように打てないスランプの中、
苦悩する姿が映し出されていました。
今日、4000本安打を達成した際に
質問に答えるイチローのコメント。
僕と同い年の、歴史に名の残る人物のコメントに
大いに奮い立たされました。
「4000を打つには、3999本が必要なわけで、
僕にとっては、4000本目のヒットも、それ以外のヒットも、
同じように大切なものであると言えます」
「誇れることがあるとすると、4000のヒットを打つには、
僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね。
それと常に、自分なりに向き合ってきたことの事実はあるので、
誇れるとしたらそこじゃないかと思いますね」
「結局、4000という数字が特別なものをつくるのではなくて、
記録が特別な瞬間を作るのではなくて、
自分以外の人たちが特別な瞬間を作ってくれるものだというふうに強く思いました」
「そもそも僕は学生時代にプロ野球選手というのは
打つこと、守ること、走ること、考えること、
全部できる人がプロ野球選手になるもんだと思っていたので、
今もそう思ってるんですけど、実はそういう世界ではなかったというだけのことでね、
それが際立って見えることがちょっとおかしいというふうに思いますね。
さっきの話とちょっとかぶりますけど、僕にとって普通のことですね。
そうでないといけないことですね」
プロ意識はどの職業にも必要ですが、
それぞれの職業にプロを見つけることが難しくなってきているのかもしれません。
それだけに、高いプロ意識を持ってそれを実行している人がいると嬉しくなるとともに
自分を反省する機会にもなります。
8000回の悔しい思いの上に、4000のヒットがある。
仕事ってのは、自分の理想が高ければ高いほど、
悔しい思いが増えるものかもしれません。
また、高い理想が見えるということは、
自分がそれを見ることのできる位置まで山を登ってきた証拠だと思います。
イチローさんに負けないほど
自分が出会った患者さんに笑顔で元気になってもらうよう
また毎日の仕事を頑張ろうと思いました。