H27年9月9日10日放送の
NHK「ためしてガッテン」を見て
もしくはMPS研究会(JMPS)のページなどから
当院をお知りになり、
ご来院いただく方が
ここ数日急増しております。
筋膜性疼痛や筋肉による痛みは
レントゲンやMRIでは診断できず、
筋肉を理解した触診と動作分析によって
診断できるものです。
そのためこれまで他の医療機関でも異常なしと言われ
首や肩の痛みはもちろん、全身の痛みでお悩みになり
遠方からご来院になられる患者様もお見えです。
その方たちのご期待に応えられる
治療効果が上がるように
できるだけ頑張って診療しておりますが、
同時に、当院へ普段から通院していただいている方の
待ち時間が増えてご迷惑をおかけすることは
極力避けたいと思っております。
そのため、今回テレビを見てご来院の患者様には
以下ご一読の上、ご来院いただくようお願いいたします。
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テレビで見たままの超音波による筋膜の診断と
生理的食塩水による治療を、そのままやってほしいと
ご希望される方がいらっしゃいます。
しかし、超音波による画像診断は
必ずしも必須のものではなく、
動作分析と触診で治療上同様の効果が得られる場合も
多く見られます。
あくまで超音波を使うかどうかは院長の判断によりますので
ご了承ください。
また、痛みの部位によってレントゲン撮影も行う場合があります。
これは筋肉に無理がかかった結果骨格に変形が生じていないか、
または現在の痛みに骨格が影響していないかを
判断するためのものです。
他院で最近撮影していたとしても
改めて当院でも診断上撮影させていただくこともあります。
また、生理的食塩水による治療は
保険では認められていません。
そのため当院では基本的に局所麻酔薬による注射を行っております。
どうしても超音波による生理的食塩水の注射、
トリガーポイント注射、筋膜リリースをご希望の方は
自費診療となる場合があることをご了承ください。
また、他県など遠方からご来院いただく方には
できるだけ時間をかけて、痛みをとるべく診療しておりますが、
一度の治療ですべての痛みが取れると
過度の期待を抱かれる方もいらっしゃいます。
(ここがテレビの怖さです)
同じ筋筋膜性疼痛、MPSだとしても
痛みの度合いやこじれ具合、痛みの病歴の長さは
個々の患者様それぞれに異なります。
また、注射に対する反応も当然個人差があります。
一度の治療でほとんど良くなってしまう方もいれば
時間をかけて何度も通院しながら、
絡まりあった痛みの連鎖を解きほぐしていかなくては
ならない方もいらっしゃいます。
患者さん個々の病態に応じて、
治療効果には大きな差があることをご理解ください。
また、常日頃当院をご利用いただいている患者様の治療を
一番大切に考えておりますので、
混雑具合によっては他県からご来院いただいた場合でも
最も困っている部位1か所の治療だけと
させていただくことがございます。
午前の診療や午後の遅い時間はとても混雑しますので
午後の診療時間(15:45~18:00)のご来院がおすすめです。
上記ご理解の上でご来院いただくよう
お願いいたします。
さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤 究
先生初めまして!
母が長年の肩凝りで悩んでおり先生のブログにたどり着きました。
局所麻酔薬と生理食塩水の注射は生理食塩水が保険適応外ということは分かりましたが効果などは変わるものですか?
あやさん
効果は変わらないと思います。
ただし、生食の方がすこし注入時痛があります。
ご記載の通り、超音波で見ながらの生食による筋膜リリースは自費診療となりますが、あくまで筋膜リリースが必要かどうかの判断は医師が診断の上で行うものであって、たとえ自費診療でも適応でないと診断した場合には患者希望のみで行うことはしていませんのでご了承ください。
分かりやすく説明していただきありがとうございました!