ホテルでもらった読売新聞を読んでいると、
白髭の鎌田先生の記事に出会いました。
「行動が変わる一瞬」
先生は36年前に長野県茅野市に赴任した際、
健康づくり運動を続けて脳卒中を減らし、結果医療費が減り、
健康で長生きの地域となった茅野市は
老人医療費がトップクラスで安くなったそうです。
先生は、いい人、いい言葉と出会う一瞬をきっかけとして
行動パターンを変える、「行動変容」が大切といいます。
(人は一瞬で変われる:集英社)
そんな大きな話ではないけれども、
僕の外来に腰痛で来ている患者さんがいました。
軽い腹筋のやり方を指導すると真面目に続けてくれました。
その結果、これまでのズボンはゆるゆるとなって
すっきりスリムなお腹を手に入れました。
もちろん腰痛はしっかり治っています。
これもその患者さんが少しの行動変容で手に入れた成果です。
腰痛の原因は様々なので、自己判断で腹筋を続ける前に診察は必要ですが、
生活習慣の中の行動を少し変えるだけで
元気を取り戻すことができるかもしれません。
そんなきっかけづくりを、
僕と出会った人達に投げかけてあげられたらと思います。
名古屋市名東区平和が丘一丁目10番地
さいとう整形外科リウマチ科
院長(未) 斉藤 究
http://saito-seikei.jp
写真は夏に訪れた朝霧の由布岳。
拝啓
こんにちは。由布岳のコラム読まさせて頂き、現在の私の心境と重なることがありコメントを致しました。
と申しましても 私自身は、リウマチ財団の認定リウマチケア看護師として、患者様に何が出来るのか模索し奮闘している最中です。人の行動変容の難しさを日々感じながらも、先生のコラムにある良い方向への行動変容に繋がる事を目指して頑張ります。爽やかなコラムを有難うございました!
敬具
H25.6.10
正者かおり
正者さん
コメントありがとうございます。
懐かしい記事でした。
自分への行動変容もすごく難しいのに、
人にこうしろってのはもっと難しいですよね。
いつもこちらがベストと思うものを提案し、
相手に選択してもらうのみです( ^ω^ )
患者さんへの治療の選択肢の提案も
必ず受け入れられるわけではないですよね。
流石に、薬を使わずに治してくれと言われた時には
僕が治せないリウマチ患者さんに出会った瞬間でした。
リウマチ診療には看護師さんの力もとても大きいもの。
頑張ってください!!