切り傷は外科?整形外科?
今日は日曜の休日診療当番の日でした。
前回の当番日は僕一人で行いましたが、
救急外傷(怪我)の方も多く
一人で受付、電話当番、診察、レントゲン、採血、薬、お会計と
すべてやっていたらさすがに大変でしたので
今回は奥さんに手伝ってもらいました。
今日は9時から17時まで
10人の方が受診されましたが、
奥さんに受付にいてもらうだけでも助かりました。
怪我したお子さんが多く、朝から傷の縫合処置。
中には血だらけの重症の方もみえて
大きな病院をご紹介したりということも。
骨折された方のギプスを巻いたり、
捻挫した足にテーピングを巻いたり。
外傷の一日でした。
どうも整形外科というと、骨折のイメージが強いようで
切り傷は外科に行かなくては、という患者さんも多くみえるようです。
でも、整形外科はむしろ体表の切り傷はお手の物。
それこそ、四肢から脊椎、骨盤に至るまで手術を行いますし、
時には救急外傷で顔面や頭部外傷も処置をしています。
最近の外傷の常識は、傷は消毒を行わず、水道水で十分に洗浄。
汚染された砂粒や衣服の繊維を丁寧に取り除き、
縫合が必要なら丁寧に縫合しますが、
wet dressingと言って、傷を乾かさないように
創傷被覆材を用いて治療することもあります。
すると傷の治りが早く、傷跡も残りづらくなります。
市販のバンドエイドにも、水にぬれても大丈夫な素材でできたものが
薬局で見受けられます。これも優れものです。
怪我をしたら、消毒はせず、十分なお水で洗浄の上、
血が出ていればガーゼやハンカチなどで出血部位を圧迫止血しながら
来院されるとよいでしょう。
2012.09.10 | コメント(2)
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