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時と場所を超える

時と場所を超える

学生時代に
バックパッカーをしながら5か月間で世界一周しました。

パリ、スペイン、イタリア、オーストリア、イギリス
そしてカナダでは病院実習を2か月間行い、
USA経由で日本に帰ってきました。

ヨーロッパの旅の途中、
変な感覚にとらわれたことがあります。

一泊1000円~1500円のユースホステルを転々としながら
その日暮らしを送っているときに夢を見ました。

夢の中では僕は日本にいて、友人や家族たちと
普通に楽しく過ごしていました。

しかし目が覚めると、突然景色は
へたった2段ベッドの裏側を見つめており、
体は異国の地にあるのです。

ヨーロッパを旅しているのだから当然なのですが、
少しホームシックでもあったのでしょうか。

でも、これまで自分の意識や魂は日本にあったのに、
突然幽体離脱が覚めたかのように
ヨーロッパにある体の中に引き戻されたような感じでした。

その時に、心と体は別々なものであり、
体の中に心が入れられているような不思議な感覚を覚えました。

もしかすると、脊髄損傷などで四肢麻痺となった患者さんも
同じような感覚を覚えているのかもしれません。

『ホーキング、宇宙を語る』の著者であり、
車いすの物理学者として知られるスティーブン・ホーキング博士
量子効果によってブラックホールから粒子が逃げ出すというホーキング放射の存在を予測しました。

心と意識、思いをはせることは無限大です。
年を経て、体は思うように動かなくなっても、
心は自由で、軽く、楽しくありたいものです。

スティーブン・ホーキング博士公式サイト

http://www.hawking.org.uk/index.html

 

この記事の執筆者プロフィール

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

院長紹介

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)

PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員

「時と場所を超える」への3件のフィードバック

  1. 以前にも究先生の放浪記(?)はお聴きした事がありますが、改めてすごい貴重な経験をされてますよね。
    若い頃のそういった経験は、必ずやその先の人生に、大きく影響するものと、固く信じて疑いません。

    かく云う自分も、19歳~24歳はアメリカで過ごしましたが、日本の学生であったら絶対に経験できない事を経験しましたし、させてもらいました。

    振り返ってみると、親の『すね』はもうカジリ様がないほどか細くなっている事に気づかされて、慌てて親孝行を心がけている次第です^^;

    今の若者は(というと、すごく自分が年をとってしまったように感じますが)、もっとどんどん新しい世界に足を踏み入れた方がイイと思いますけど、いかがでしょうか??
    長文失礼しました。

  2. あ・・・、肝心の中盤以降の感想ですが、私も似たような経験をしたことがあります。

    19歳の時に大変大きな事故を起こし、2日間ほど生死の境をさまよいました(意識はあったので大げさかもしれませんが、色んな意味で生死の境をさまよった感じです)。
    手術が終わって麻酔から覚める前に、ふと気がつくと、病院似るはずの自分に体が無傷で実家にいました。その時母親に声をかけると、彼女から(今も健在です)夢うつつの中で突っ返されたのを覚えています。
    そして、光が見える方向に歩いていくと、目が覚めました。

    その時友人や母親が、大きな声で私の名前を呼んでいたのは、今でも鮮明に覚えています。

    これはまったく不思議な経験で、あまり人には語っていませんが・・・。
    再び長文失礼しました。

  3. ひでさん

    ひでさんの5年間の滞在、うらやましい限りです。
    僕は遠く及ばぬ5か月間でしたが、それまでレールに乗ってきた人生をぶち壊すのには十分すぎる時間でした。
    世界は見れば見るほど、これまで常識と思っていたことにどれだけの意味があるのかと
    どんどん壁が壊れていきますね。
    僕の後輩たちにも、チャンスがあればどんどん手を挙げて海外を見てくるように言っています。
    他と比べて、初めて自分の大きさ、小ささがわかりますね。

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