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骨粗鬆症の怖さと治療の大切さ

骨粗鬆症の怖さと治療の大切さ

来る9月29日に行われるイーライリリー主催の
骨粗鬆症ナースセミナー。

H23年5月の開業当初から使用している
最新の骨形成促進薬、フォルテオの自己注射導入実績を認められ
そのナースセミナーで当院の看護師が講演を行うことになりました。

骨形成促進薬 フォルテオは
これまでの内服薬に比べて、骨を積極的に作る力を持ったお薬。
副甲状腺ホルモンを自己注射にて毎日間欠的に投与することで
骨の新陳代謝を高め
従来の内服薬よりも効率よく骨密度、骨質の改善をはかります。

当院でも骨密度低下の著しい方や、すでに骨折歴のある
骨折リスクの高い骨粗鬆症患者さんにおすすめしています。

しかし、糖尿病のインスリンのように自分で毎日注射しなくてはいけないこと、
高価であること、
看護師に自己注射指導のノウハウが必要なこと
など、患者さんがその薬の恩恵にあずかるには
越えなくてはならないハードルがあり、
なかなかうまく導入できない病医院もあります。

これらのハードルを越えるためには、
骨折により日常生活に制限が出てしまうこと。
大腿骨頚部骨折では手術が必要になること。
歩行レベルが下がること。
脊椎圧迫骨折では背中が丸くなり、内臓が圧迫されて胃酸の逆流や
食欲低下が起こること。肺活量が低下すること。
そして骨粗鬆症の骨折は繰り返すこと。
そういったリスクを患者さんがしっかりと受け止め
自己注射をしてでも現在の骨粗鬆症を治療するんだ、という必要性を認識してもらうことが必要です。

この会では、
当院の開業以来、看護師たちが自己注射指導を行いながら蓄積したノウハウを
他院のナースたちと共有することで
より多くの患者さんたちがこのお薬の恩恵にあずかれるようにすることが目標。

現在、当院のナースが協力して、これまでの実績を振り返っているところです。

今日もそのための院内ナースミーティングがありましたが、
ディスカッションを聞きながら、開業から1年半で育った、ナースたちの頼もしい姿に感動するのでした。

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この記事の執筆者プロフィール

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

院長紹介

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)

PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員