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病は気から

病は気から

医者として、
医療者として働いていると
まるで病気を呼び寄せているかのように
思えてしまう人にも出会います。

そういった人は
心配が心配をよび、根拠なくますます不安になる
不幸な転機ばかりに気持ちが向いている
治療により良くなってきているところよりも
まだ良くなっていないところにばかり目を向ける
というような共通点があるように思います。

反対に、
よくなってきているところに喜びを見出し、
小さなことにも感謝を忘れず
希望を持って現在を生きている人は
いつの間にか元気になって行くように思います。

コップに半分入っている水を見て
もう半分しかない、と思うか
半分も残っている、と思えるか。

医者の仕事は、
科学的なデータから適切な治療薬を用いるのはもちろんですが
半分しかない、という気持ちを、
半分もある、と思えるように切り替えるきっかけをつくることも
大切だったりします。
(ともすればこちらの割合の方が大きいことも(*^_^*))

そしてこれは、
医者だけでなく、
その患者さんに関わるすべての医療者、
家族、友人が
その方の治療に関与できるということでもあります。

今日はメルマガ「人の心に灯をともす」
から、病は気から を証明するようなお話です。

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【免疫力を高めるには】№1197

精神科医、樺沢紫苑氏の心に響く言葉より…

UCLAの演劇学科で行なわれた実験があります。

被験者は、これまでの人生で起こった最も気がめいることについて一日中考え、それを科学者の前で演技しながら表現する、というものです。

実験の間、被験者はスタニスラフスキー方式の練習をしました。

これは、おびえる場面であれば、おびえたものの記憶を詳細にたどり、実際におびえた感情を引き出しながら演じるというものです。

もう一方のグループには、幸せな記憶だけを思い出して演じてもらいました。

その後2つのグループから数回採血し、免疫機能を継続的に調べたところ、楽しい記憶を思い出したグループの免疫細胞は数も多く、活発でした。

それに対して、気がめいる記憶を思い出したグループは、免疫細胞の数が著しく低下し、その活動性も低くなり、感染症にかかりやすい状態になっていたのです。

「悲しい」「苦しい」「つらい」ことをイメージするだけで、わずか1日で免疫力が低下するという身体の変化があったのです。

これはつまり、ストレスを受けるか受けないかは、あなたが実際にストレスを受けているかどうかが問題ではなく、あなたの頭のなかが「苦しい」と感じているか、「苦しい」で埋め尽くされているかによって変わってくるということです。

「苦しい」が「楽しい」に変わる本 ~ 「つらい」を科学的になくす7つの方法~
』あさ出版

アメリカの心理学者、ウィリアム・ジェームズとカール・ランゲの有名な言葉がある。

「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ」

泣くことを演じれば、心も悲しくなり、元気もなくなる。

医学博士の安保徹氏は「免疫低下の大きな原因の一つはストレス」だと言う。

ストレスは、自らが感じ、自分でつくるもの。

幸せな記憶を常に思い起こし、自己免疫力を高めたい。

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【人の心に灯をともす】http://merumo.ne.jp/00564226.html

この記事の執筆者プロフィール

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

院長紹介

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)

PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員