12/15の土曜日は名東消防署での災害訓練がありました。
医師会からも5名の医師が参加し、
僕は開業した去年に引き続き2回目の参加でした。
今年は昨年よりも訓練がとてもグレードアップしており、
名古屋市交通局からもバスと職員さんが訓練に参加し
満員のバスの乗客が負傷したとのシナリオでした。
複数の消防署から、さまざまな消防車も参加しています。
先着の消防隊がバスに入り、まずは歩ける負傷者から
車外に出るよう誘導します。
歩行可能な方は、1次トリアージにおいて「緑」となります。
少しの時間をあけて、後続の部隊が到着した
といった感じで、時間経過もシミュレーションに入ります。
トリアージゾーンには
歩行可能な被災者の「緑」
A 気道 B 呼吸 C 循環 D 脳神経系障害のいずれかに障害のある「赤」
それ以外の「黄」
とゾーン分けがされており、
それぞれにトリアージされた患者さんが搬送されてきます。
僕たち医師もトリアージゾーンで患者さんの状態把握と、最小限の資材を用いて
気道確保、酸素投与や点滴確保、挿管、緊張性気胸への対処などを行います。
それぞれの搬送患者については本部に情報が集約されます。
年に一度ではありますが、こうやって区の単位でも災害訓練がなされることは
とても大切なことです。
自分も名古屋医療センターの災害訓練では
本番前の準備にこそ仲間と大変な思いで時間を使ってきました。
名東消防署の皆さん、昨年を上回る今回の訓練を作るにあたっても
大変ご苦労なさったことと思います。
また今回の訓練の反省をもとに、
よりよい災害対策へとつながるよう、期待しております。
お疲れ様でした。