人に技術を伝えるときに
相手に分かりやすく伝えることもまた技術です。
日本の医者は昔から見て盗めが主流でしたが
放射線技師の世界もそれが多いようです。
見て盗むことはとても大切なことですが、
見て盗めることは受けとる人のレベルによって様々。
しかしそれでは患者さんに迷惑がかかります。
患者さんを相手にするプロの集まりとして、
医者も看護師も放射線技師も、
そして受付も事務も薬剤師も
見て盗ませるだけではなく
自ら後輩を育て、教える姿勢が必要です。
早く一定のレベルに達するには、やはり積極的に教えていくことが必要です。
教科書には限界があります。
見て盗ませるには、その前に盗める技術を教えることが必要です。
教えるには、難しいことをストンと相手に分からせる噛み砕いた言葉が必要です。
以前ブログにも書いた
山本五十六の言葉をもう一度引用します。
やって見せ
いって聞かせて
させてみて
ほめてやらねば
人は育たじ
今日、当院に来ていただいた放射線技師さんは、
まさにそれを体現していました。
今度採用になった当院の若手放射線技師に
適切なレベルで問いかけ、
答えたことを否定せず、
誉めて相手の積極性を引き出し
興味をそそり
次のステップへと誘う。
当院の技師も目を輝かせて、
今日の教えを忘れないうちにノートにまとめると言って帰宅していきました。
その教え方には僕も見入って、聞き入ってしまいました。
そんな名レクチャーのできる方に出会えて、
今日はまた嬉しくなってしまいました。
465-0097
名古屋市名東区平和が丘1丁目10番地
さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤 究
Tel 052-776-3110
Fax 052-776-3112
大変勉強になります
ちょっと遅くなってしまいましたが、大変勉強になりましたので、コメントさせていただきます。
山本五十六の言葉は、まさにその通りですよね。
偶然にも、私が尊敬する上司も同じ言葉を使っておりました。
私も受け売りで、後輩や部下に『やってみせ』『いって聞かせ』しております。
人を育てるのは大変ですね。
ひでさん
コメントありがとうございます!
短い文ながら、教育の真髄を表してますよね。
自分が教えた後輩が、自分を越えてくれることを
幸せと思える上司になりたいものです。