週末にMOZOで永遠の0を見てきました。
リアルなゼロ戦の戦闘シーンは
小説を読みながら想像していた以上に
大空を飛びかう戦闘機と
散りゆく命を映し出していました。
主人公の宮部を演じた岡田准一くんの
美しさと演技にも心打たれました。
小説で描かれたような
日本軍上層部の作戦ミスや、判断ミス。
戦争へと導く一役を担いながらも、
終戦とともに手のひらを返した新聞メディアへの批判。
などは映像にはなっていませんでしたが、
特攻という愚かな作戦で
これから日本の未来を担うべき若い命が
ただ砲弾に撃ち落とされていく悲しさと
本土で待つ親、兄弟、妻、子供のため
日本の未来のために
自分以上に自分の育てる若者たちの命を
無下に失わせるわけにはいかないという主人公の想いが描かれ
何度も胸が詰まりました。
もう僕のおじいちゃん、おばあちゃんは皆いなくなってしまいましたが
小さい時には石川県のじいちゃんが
戦争の時にアジアの島に配備された時に
木の皮を食べて飢えをしのいだ話を
聞いたことを思い出しました。
僕が研修医の時には
入院している患者さんから
その時2・26事件があってね、
なんて話をベッドサイドで聞いたことがありました。
物語は、宮部を知る関係者の証言を追う形で進行していきます。
あと10年もすれば自分たちの大半はいなくなる。
映画の中に出てくるセリフです。
日本が世界の人たちに喜びを与えられる国であれるように願いつつ
明日も出会った患者さんの元気のために頑張ります。