テレビ番組の「駆け込みドクター!」で
今日は骨粗鬆症が特集されていました。
女性ホルモンであるエストロゲンが
閉経により低下することで
急激に進行する骨粗鬆症。
転ぶだけで骨が折れてしまい、
重症な骨粗鬆症になると、
朝起き上がるだけで自分の体重に負けて背骨がつぶれることもあります。
背骨が折れることで身長は下がり、腰が曲がり、内臓は圧迫されます。
肺が圧迫されれば、呼吸は浅くなり
胃が圧迫されれば、胃酸がこみあげて
逆流性食道炎により胸焼けが起こります。
番組中の危険度チェックでは
・乳製品や魚をあまり食べない
・煙草を吸う
・毎日お酒を飲む
・仕事や日常生活にストレスを感じている。
・過激なダイエットを頻繁に行っている
・小柄でやせ形
3つ以上あてはまる人は骨粗鬆症のリスクあり
とされていました。
身長が最大の時から2㎝以上縮んだ人。
壁に背中とお尻を着けたときに頭が壁につかない人
は脊椎圧迫骨折があるリスクとして
番組中で紹介されていました。
現在インターネットでも
WHOの骨折リスク評価ツールが公開されており
10年以内に骨折するリスクが測れます。
これが15%以上の人は骨粗鬆症治療したほうがよいかもしれません。
お母さんが骨粗鬆症だった人も要注意です。
また、番組中では手首の骨(橈骨遠位端)で簡易検査を行っていました。
その後、特に骨密度が低い人では
精密検査として腰椎と大腿骨の骨密度を測定されていました。
当院では骨粗しょう症検診も、
腰椎と大腿骨両方が測れる骨密度測定装置にて行っています。
番組では、ウォーキングが一番おすすめされていましたが、
2分で20分歩いたことと同じ効果がある骨の若返り運動として
片足で立つことが紹介されていました。
片足1分 5㎝ほど足を浮かせます。
僕も毎日のように、患者さんにおすすめしています。
股関節の筋肉も鍛えられ、ふらつき防止にも良いですよ。
今は骨粗鬆症の重症度に応じて様々なお薬がありますが、
お薬を飲み始めても
十分に骨密度を上昇させるためには時間がかかります。
骨折してから気付くより、
早くから自分の骨密度を知って
早く治療することで将来の骨折リスクを減らしたいですね。