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シニアで働くということ。

シニアで働くということ。

日本の人口を総務省のHPで見ると、

2030年(平成42年)の1億1,662万人を経て、
2048年(平成60年)には9,913万人となり、
2060年(平成72年)には8,674万人になると見込まれている。

生産年齢人口(15~64歳の人口)は
2010年(平成22年)の63.8%から減少を続け、
2017年(平成29年)には60%台を割った後、
2060年(平成72)年には50.9%になるのに対し、

高齢人口(65歳以上の人口)は、
2010年(平成22年)の2,948万人から、
団塊の世代及び第二次ベビーブーム世代が高齢人口に入った後の
2042年(平成54年)に3,878万人とピークを迎え、
2060年(平成72年)には3,464万人となる。

そのため、高齢化率(高齢人口の総人口に対する割合)は
2010年(平成22年)の23.0%から、
2013年(平成25年)には25.1%で4人に1人を上回り、
2060年(平成72年)には39.9%、
すなわち2.5人に1人が65歳以上となる。
整形外科医として仕事をしていると、
同じ高齢者でも自分の足で立って動いて
生活が自立している人は
収入がなくてもそれだけで
社会の役に立っているとすら思う。

介護が必要になることで
その子供や孫が働ける時間が少なくなり
世帯収入の減少は税収の減少を生む。

それだけでなく、
介護に必要な医療費や介護費用として
その世帯の支出がかさむだけでなく、
少ない医療財源、介護保険からの支出もかさむ。

生産年齢人口が減っていく中、
僕が整形外科のプライマリケア医として
保険診療を行っているということは
高齢者に自活してもらうお手伝いをすることで
骨折による入院や、介護を予防することで
ひいては希少な医療財源からの
大きな支出を予防していることになる。
それが保険診療を行う医療機関の
もう一つの社会的役割だとも思う。

働ける高齢者の受け皿も
だんだんと広がってきていますね。
マクドナルドやモスバーガーも
高齢者の雇用に積極的になっているようです。
http://www.news-postseven.com/archives/20141102_284732.html

自ら動き続けることが、
介護を予防する唯一にして最大の処方箋なんです。

この記事の執筆者プロフィール

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

院長紹介

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)

PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員