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リウマチをどれだけ徹底的に治療すればよいか

リウマチをどれだけ徹底的に治療すればよいか

今日はお台場にて
オレンシアのリウマチ画像セミナーに出席。

リウマチの診断と治療評価における
レントゲン、MRI、超音波のエビデンスにつき
まとめて勉強できる機会になりました。

レントゲンでは骨びらんと軟骨狭小化の評価法である
Modified total sharp scoreについて

MRIでは骨髄浮腫と滑膜炎について

超音波では滑膜炎の描出とその有用性について

あまり新しい知見はなかったけれど
これまでのおさらいになりました。
リウマチ初学者の方たちにはとてもいい勉強会だったと思います。

池田啓先生のご講義では

現在のリウマチ診療では
関節の炎症がすごく燃えている人と
全然燃えていない人を
区別すれば良い時代ではなく
これはどちらなのか区別しづらい関節を
早期に区別しなければならない。

なかでも問題となるのが
腫れていないけれども炎症が燃えている関節や
腫れているけれども燃えていない関節を
見分ける事で

手関節、膝関節、足趾では触診でわからなくても
超音波では燃えている場合が多いこと

明らかに腫れて痛い人や
全く腫れていない人は触診だけでも良いが
16%の人では超音波を使って初めてリウマチと診断されること
6%の人では触診でリウマチと診断されていても
超音波ではリウマチではないと診断されたこと
を指摘されていました。

また、寛解の患者さんでパワードップラが陰性でも
滑膜肥厚が残っていれば生物学的製剤中止後に
リウマチが再燃する可能性があることも
画像をお示しいただきました。

私も日常診療でエコーを使っていると
採血は当然正常値が最低限の治療目標ですが
超音波でわずかに燃えている関節を
どこまでアグレッシブに治療していいかが
問題になってきます。

最近では
生物学的製剤を使っていると
それだけでも関節破壊抑制効果があるという
データも示されており
なおさら迷うところです。

そこで池田先生に質問してみたところ
エビデンスは無いが
その関節がその人にとってどれだけ重要か
例えばピアニストの小指とかの場合に
少しでも関節破壊が進むリスクがあると困る場合には
積極的に治療しておこうという
患者さんごとの選択になるのではないか
というお返事でした。

お薬の増量や副作用、薬剤コストの問題もあるため
個々の患者さんの望む生活とリスク
それらを考慮して患者さんと決定する必要が
あるのでしょうね。

この記事の執筆者プロフィール

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

院長紹介

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)

PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員