今日はucb主催の勉強会
EICI(Expert Interactions in Clinical Intelligence)に参加しました。
参加者は8名限定という、
忌憚のないディスカッションが可能な面白い会です。
横浜市立大学付属市民総合医療センターの大野滋先生
千葉大学医学部付属病院の池田啓先生がhostとなり
お二人が参加されたOMERACTをもとにdiscussionが進みました。
OMERACT(Outcome Measures in Rheumatoid Arthritis Clinical Trial)とは
関節リウマチをはじめとしてrheumatology全般の
評価基準などを検討している
2年に1回開催されている会です。
患者さんを含めて疫学者や医師などが
さまざまな視点から現在のエビデンスを評価し
次世代の評価基準を検討する会で
その中のテーマから
今日の勉強会のメインテーマとして
関節リウマチの再燃と超音波評価について
語り合いました。
患者さんの主観的評価は現在
全般的な評価と痛み評価の二項目が数値化されていますが
それ以外にも
倦怠感、睡眠、機能的損失、経済的な問題、薬による副作用など
痛みの次に患者さんが解決したい問題は
山積みです。
今日の会ではリウマチ超音波のエキスパートが集まっていますので
超音波で滑膜炎として見えない炎症はあるのか、
潜在性滑膜炎を評価、診断することはできるか、
非炎症性の痛み、慢性疼痛などにも
話が膨らみました。
内服でコントロールが不良な患者さんでは
経済的に許すならばアグレッシブに生物学的製剤で
寛解導入すればよいのですが、
そうもいかない場合も多く、
患者さんのセルフマネジメントとしての
休職や運動の自粛、安静臥床、局所安静のためのサポーターの活用など
薬物療法以外の治療も考慮した寛解導入についても
語られました。
古くはこれしかなかったですものね。
お食事会での池田先生との痛みのディスカッションもできて
最近では一番面白いリウマチ勉強会でした。
さて、明日は大阪でアクテムラのお勉強です。
新幹線で大阪移動中です。