今日はお台場のリウマチ勉強会に参加しました。
エッセンスを抜粋してご紹介します。
生物学的製剤の中和抗体は、製剤のトラフ血中濃度が低い、炎症が強いとできやすい。
内服薬をしっかり使ってからバイオを使わないとオーバートリートメントになる可能性はある一方、最初からバイオを使った方がバイオフリーにもなりやすいエビデンスもある。
レミケードに対する中和抗体であるHACAが出現すると、ヒュミラに対しても中和抗体が出来やすくなる。
抗製剤抗体は皮下注射製剤の方ができやすい。
投与間隔を延長すればトラフは下がるため抗製剤抗体ができやすい。
MTXを中止すれば抗製剤抗体ができやすい。
DAS寛解している患者の2/3は関節エコーで活動性滑膜炎が残っている。特に手関節はDAS寛解でもエコーで見たら活動性滑膜炎が残っている場合が多い。
抗体を作りやすい免疫原性は
エンブレル、アクテムラ、シンポニー、シムジアは中和抗体が出来づらい。
MTXが効果不十分だった患者ではどの生物学的製剤でもACR20は7割。ACR70は2割。
T細胞とB細胞の活動性を考えて、どの製剤を使用するか考える。
オレンシアではACPAが高いほどよく効く。
MTXはB細胞T細胞ともに抑制。
HLA-DRB1 shared epitopeを持っている人でオレンシアは効きやすい。
TNF阻害薬はRF低値例、CCP低値例で効きやすい。
RF陽性例ではアクテムラが効きやすい。
シンポニーではACPAの有無に関係ない。RFは低くても高くても効く。
100mgで開始した方が継続率が良かった。24週時点でSDAI寛解した人で継続率が良かった。100mgで開始するとSDAI寛解が達成できていた。
50mgからの増量では苦戦した。
100mgから50mgに減量しても継続率は良かった。減量は3ヶ月は100mgを使用してからが良いのではないか。2ヶ月では再燃した例あり。
シンポニーとエンブレルの効果は変わらないが、入院を要する感染症を発生するリスクは、シンポニーよりエンブレルで高かった。
シンポニーはエンブレルよりもステロイドが減量しやすかった。
VAS0mm 26.5%に増えてきた。VAS0mmの患者さんをもっと増やしていきたい。