今日は理学療法士であり、広島国際大学の准教授である蒲田先生の主催する勉強会に参加して来ました。
月1回。3回シリーズの勉強会で、組織と組織を包む筋膜をリリースする徒手療法のセミナーです。
蒲田先生は、名前が先歩きしてしまってやり方が混在してなんだかわからなくなっている「筋膜リリース」に対して、「組織間リリース」という言葉を登録商標として使用しています。
第1回の今日は、皮下組織を支える浅筋膜(皮下帯膜)を、つまむように触診して、溶かすようにリリースする感覚の講習がありました。
皮膚と皮下の浅筋膜の滑走不全が、どれだけ関節可動域に影響を与えるかを学びました。
前腕の皮膚と手関節の可動。膝蓋腱部と膝の可動。アキレス腱部と足関節の可動の実習をしました。
慢性痛に悩む患者さんの中にも、皮膚がパンパンに張ってしまって、つまむのも難しい皮膚になってしまっている人も見られます。
まずは体を1番表層で包む皮膚と浅筋膜の動きが悪くなっていないか、という評価のために、関節を動かして皮膚の動きを見る視診と触診が大切ですね。
午後は関節周囲の筋と筋の癒着、関節包と筋の癒着、滑液包と筋の癒着などによる関節の位置異常(マルアラインメント)を改善するためのリリースを学びました。
組織間に存在するFUZZと呼ばれる蜘蛛の巣のような疎性結合組織をこすり、削るように徒手的に切ることで、組織間の滑走性を取り戻す手技です。
すぐにできるようになるわけではありませんが、次のセミナーまでに1ヶ月研鑽を積みたいと思います。