名古屋医療センターに在籍していたとき、1年半前にロスアンゼルスの病院に留学する機会をいただきました。
研修医教育を担う中堅ドクターとして、昔僕が学生の時に感銘を受けたアメリカの医学教育を、今の立場でもう一度体験するためです。
そこには個人個人の教育に対するモチベーションだけでなく、アメリカの医療システムや社会全体から産み出される医学教育の体制がありました。
今回はロスの病院でお世話になったDr.Kaunitz が
名古屋医療センターの研修医のためにカンファレンスに参加してくれることになり、
僕も顔をあわせにいきました。
留学経験のある研修医が頑張ってプレゼンテーションをしていましたが、なかなか他の研修医はディスカッションに参加できず、やはり言葉の壁の厚さを感じました。
何事も当たって砕けろ。
こんなチャンスはないんだから、とにかくなんか発言してみろ。
ここで一言言えた自分と、なにも言えなかった自分のどちらになりたい?!
と研修医を持ち上げ、
少し頑張りを見せる研修医もでてきました。
カンファレンスのあとは、堀田院長先生、奥田先生、冨田先生、深田さんといった、名古屋医療センター卒後教育研修センターの仲間とともに、Kaunitz先生を鳥銀でおもてなし。
プレゼンテーションをした研修医が、最初は英語での発表がとてもつらかったけど、斉藤先生が来ると思って頑張った。
とてもいい経験ができてよかった。
といってくれました。
僕の留学経験がこうして後輩に繋がっていくことを、とても嬉しく思うのでした。