目次
リウマチ治療の中心となる治療薬「メトトレキサート」とは?

メトトレキサート(MTX)は、現在のリウマチ治療で広く使用されているお薬です。
メトトレキサートは「アンカードラッグ」とも呼ばれ、治療の中心となる重要な基本薬として役立てられてきました。
疾患の進行や関節破壊を遅らせることを目的として使用されるため、リスクと治療効果のバランスを考えたうえで患者さんの状態に応じた量を使用することが大切です。
患者さんの状態に合わせて量の調整が必要
日本では成人に使用できる量の上限が週8mgでしたが、2011年には、必要に応じて週16mgまで使用可能になりました。
当時から専門医の間では、これまで保険上認められていた週8mgでは十分にリウマチのコントロールがつかない人がいることは知られていました。
実際に、週8mgでは十分に炎症を抑えられず、患者さんの状態を確認しながら週10mgへ増量することで、急にリウマチが落ち着くこともあります。
メトトレキサートと葉酸(フォリアミン)の関係性

メトトレキサートは、体内で葉酸が働く仕組みの一部に作用する薬です。
この作用などによって関節リウマチの炎症を抑える一方、正常な細胞にも影響し、口内炎や消化器症状、肝機能異常などの副作用につながることがあります。
そこで、葉酸製剤である「フォリアミン」を併用し、副作用を抑えながらメトトレキサートによる治療を続けやすくします。
副作用に応じてフォリアミンの量を調整することも
メトトレキサートの副作用の出方には個人差があります。
なかでも、メトトレキサートの服用が12mg以下でも白血球が下がってきたり、肝障害がでてきたりすることがあり、その際には副作用を抑えるための葉酸のビタミン剤(フォリアミン)を調整したりします。
いずれにせよ、生物学的製剤の力を十分に引き出すためにも、十分な量のメトトレキサートを使用しておくことが大切です。
フォリアミンの服用方法
フォリアミンは、一般的にメトトレキサートの最終服用から24~48時間ほどあけて、週1回服用します。
服用する量やタイミングは患者さんの状態によって異なるため、自己判断で変更せず、医師から指示された方法で服用してください。
※メトトレキサートは毎日服用する薬ではありません。処方された曜日・回数を必ず守ってください。
メトトレキサートの注意点

咳、息切れ、発熱、口内炎、全身倦怠感などが出たときには速やかに受診してください。咳や息切れは、間質性肺炎の可能性があります。
・副作用が出やすいときは主治医に相談する
ひどい下痢や食欲低下で食事がとれなくなった時は、メトトレキサートの副作用が出やすくなることがあります。
次のメトトレキサートを服用してよいか自己判断せず、主治医に相談してください。内服をやめるように指示されることもあります。
・青汁は控える
青汁などの葉酸を多く含む健康食品を飲んでいると、メトトレキサートの効果が落ちる可能性があるため注意が必要です。
関節を壊さないためにも、お薬のことをしっかり理解して、お医者さんとタッグマッチで上手にリウマチをコントロールしましょうね!
当院の治療方針
名東区のさいとう整形外科リウマチ科でも、リウマチと診断された方でメトトレキサートが適している場合には、治療の中心として使用しながら治療を開始します。
その後も炎症の状態や副作用を確認しながら、お一人おひとりに合わせてメトトレキサートの量を調整し、必要に応じて他の内服薬や注射薬(生物学的製剤)などを組み合わせていきます。
「関節の痛みがなかなか改善しない」「今のお薬をこのまま続けてよいのか不安」という方は、お気軽にご相談ください。
症状や検査結果などを確認しながら、患者さん一人ひとりに合った治療方法を一緒に考えていきます。

