まだ慣れないレセプト請求や、労災の勉強で
最近帰りが遅くなりがちでしたが、
昨日は仕事をしながら医院のソファで意識を失いました(^_^;)。
今日は日本リウマチ学会発表のための予行演習です。
名古屋大学のリウマチ関連病院のデータベースから
アクテムラ(Tocilizumab)の発表をする先生達の集まりです。
僕の担当する演題は、アクテムラを中止となった症例の検討です。
感染症や効果不十分例などにつき検討しました。
リウマチのお薬、特に生物学的製剤は
リウマチの炎症をしっかり押さえてくれる分、全体の免疫力も下がります。
その際大事なのは
患者さん自身も起こりうる感染症の症状について
一通り知っておくこと。
肺炎で咳、痰などは分かりやすいですが、
もともと歯周病など歯の状態が悪い方では
肺炎やその他の感染症のリスクが高まります。
副鼻腔炎といった鼻づまりや黄色い鼻水などの症状にも注意が必要です。
女性で膀胱炎になる方も多いですが、頻尿や排尿時痛も
膀胱炎や尿路感染に気付くきっかけになります。
アクテムラは他の生物学的製剤で効果が得られなかった時にも頼れる
ありがたいお薬ですが、
採血による炎症・感染症の指標の1つであるCRPが
マスクされるという特徴があります。
その分、医師には感染症診療の基本的な能力も必要ですし、
早い段階で異常に気付くためにも
患者さん自身が症状に敏感でなくてはなりません。
アクテムラだけでなく、リウマチの治療においては
医師と患者がタッグマッチで取り組むことが大切ですね(^_^)v。
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名古屋市名東区平和が丘1丁目10番地
さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤 究
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