
アキレス腱やアキレス腱の付着部(踵の後ろ)が痛くなります。その場所を押さえると痛みを誘発することができます。
歩くと一歩一歩で痛みがあり、歩くのが辛くなります。
目次
アキレス腱炎の原因
ふくらはぎの筋肉と踵の骨(踵骨)を結んでいるのがアキレス腱です。そのアキレス腱自体に痛みが起こったり、アキレス腱の踵骨への付着部で痛みが起こります。ふくらはぎの筋肉が疲労して硬くなることでアキレス腱や腱付着部にかかるストレスが痛みの原因となっていることが多いです。
アキレス腱炎の鑑別診断
アキレス腱に炎症の起こる病気では、関節リウマチ、脊椎関節炎(乾癬や強直性脊椎炎、炎症性腸疾患)などが鑑別にあがります。その場合、体の複数箇所が、痛くなったり、両アキレス腱に炎症が起こる場合もあります。その場合はリウマチ専門医を受診した方が良いでしょう。
アキレス腱炎の治療
一般的には湿布や安静が指示されたり、足底板が処方されます。
アキレス腱炎という名前ではありますが、実際に炎症がないこともよく見られます。アキレス腱症と呼ぶ方が正しいかもしれません。超音波で見るとアキレス腱が腫れていたり、ドップラーシグナルが赤く光っていることもあり、一般的にはこれを炎症と考えてステロイドの注射をされることがあります。しかし筋肉へのマッサージやハイドロリリース注射で痛みが良くなってしまうことも多く、ステロイドの治療を必要としないことの方が多いです。また、腱にステロイドを注射することは腱を弱くしてしまうため、できるだけ避けたい治療でもあります。ハイドロリリース注射は1週間に1回程度、複数回行うことで徐々に痛みが減ってきます。
注射はとても細い針で行うのでほとんど痛みはありません。
それでも注射が怖い人なら、リハビリに通院して根本的に治すこともできますよ。
アキレス腱に痛みのある方は、一度当院にご相談くださいね。
この記事の執筆者プロフィール
経歴
1999年
国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医
2001年
東京災害医療センター 救命救急レジデント
2002年
刈谷総合病院 整形外科
2006年
名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 / 名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医
2010年
Los Angeles Veterans Affairs hospital留学
2011年
さいとう整形外科リウマチ科を平和が丘に開院
主な著書
「あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床」など6著書(共著含む)
当院で行える治療・処置のご紹介
当院では、様々な症状に合わせた治療・処置が可能です。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
慢性的な痛みや
他院で改善しなかった症状など一度当院へご相談ください
痛みと痺れの原因を多角的に鑑別診断し
内服・注射・リハビリだけでなく、栄養・生活習慣改善・姿勢改善・運動習慣改善など
様々なアプローチで改善に導きます。
どうぞお気軽にご相談ください。
さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤 究

さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤 究