
親指の付け根(CM関節)が痛くなります。
親指を動かしたり、つまみ動作で力を入れると痛みがあります。親指の付け根のCM関節が出っ張ってきたり、親指が反ってくる場合もあります。
CM関節を押さえて親指を動かすと痛みが誘発されます。
目次
CM関節症の原因
親指の使いすぎでなります。
CM関節にかかるストレスが長年積み重なることで軟骨がすり減り、関節の変形が進行してきます。
CM関節を超音波で観察するとドップラーシグナルが赤く光っており、関節内の血流が増えていることが見える場合があります。
しかし、必ずしも血流が増えていないこともあるため、診断は症状と親指を動かして痛みが誘発されることで行われます。
CM関節症の治療
一般的には湿布や親指の安静が指示されたり、サポーターが処方されます。超音波で炎症が強い時にはステロイドの注射が良く効きます。
それらの治療でも難治性の痛みがあり、変形が強い場合には手術で関節を固定することもあります。
当院ではCM関節症の原因となっている、疲労した親指に関連する筋肉まで治療しています。
CM関節にストレスをかけている筋肉を触診で特定して、超音波を見ながらハイドロリリース注射を筋肉に行うと、早く筋肉がほぐれてCM関節の痛みが治ります。注射は1週間に1回程度、複数回行うことで徐々に痛みが減ってきます。
注射はとても細い針で行うのでほとんど痛みはありません。
それでも注射が怖い人なら、リハビリに通院して根本的に治すこともできますよ。
親指の痛みのある方は、一度当院にご相談くださいね。
この記事の執筆者プロフィール
経歴
1999年
国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医
2001年
東京災害医療センター 救命救急レジデント
2002年
刈谷総合病院 整形外科
2006年
名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 / 名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医
2010年
Los Angeles Veterans Affairs hospital留学
2011年
さいとう整形外科リウマチ科を平和が丘に開院
主な著書
「あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床」など6著書(共著含む)
当院で行える治療・処置のご紹介
当院では、様々な症状に合わせた治療・処置が可能です。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
慢性的な痛みや
他院で改善しなかった症状など一度当院へご相談ください
痛みと痺れの原因を多角的に鑑別診断し
内服・注射・リハビリだけでなく、栄養・生活習慣改善・姿勢改善・運動習慣改善など
様々なアプローチで改善に導きます。
どうぞお気軽にご相談ください。
さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤 究

さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤 究