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骨折・捻挫

骨折・捻挫

骨折とは、骨が折れたり、
ひびが入ったりする怪我です。

よく患者さんはひびは骨折ではないと思われていますが、ひびは骨折が大きくずれていないだけで、立派な骨折です。

骨折の原因

骨折は、交通事故やスポーツなどで強い力が加わることで起こりますが、骨粗鬆症で骨がもろくなっていると、くしゃみなどの小さな力でも起こることがあります。また、長引く咳では肋骨にひびが入ることも少なくありません。ひびはレントゲンではわからない場合も多く、超音波検査で見つけられる肋骨骨折も多く見られます。骨折が起こると、強い痛みや腫れ、骨折部の変形などが見られます。

捻挫とは

捻挫は、関節の靭帯や腱などが損傷する怪我です。捻挫は、足首や手首などをひねることで起こります。障害部位の痛みや腫れ、内出血などが見られるほか、ストレスのかかった筋肉が硬くなることで痛みの原因となることもあります。捻挫が治ってからもこの筋肉の痛みが続くこともあり、筋・筋膜性疼痛と呼ばれます。
(筋・筋膜性疼痛リンク)

骨折と捻挫の診断

骨折と捻挫の診断は、X線検査や超音波検査、MRI検査などで行われます。X線検査では、骨折の有無や骨折のズレと変形の有無を見ます。超音波検査ではレントゲンではわからないヒビや剥離骨折が見えることがあります。他院でレントゲンだけで何もないと言われた方でも、超音波では骨折が見つかることもありますので、痛みが続くようであれば一度ご相談ください。

レントゲンではわからない骨折

疲労骨折はMRIを行わないとわからないこともあります。腰椎の疲労骨折や脛骨の疲労骨折、足の中足骨などはよく見られる疲労骨折の場所であり、スポーツを頑張っている子どもで多く見られます。

脊椎の圧迫骨折や手首の骨折の中にはレントゲンではわからないものも多く、診察で骨折が疑われればMRIを行って確定診断をします。

外傷でも骨挫傷という骨の中身の骨折ではレントゲンでは異常がないため、MRIを行って診断します。膝や踵、手首などで多く見られます。

超音波検査

超音波検査では、骨折部の出血や、捻挫の靭帯損傷がわかります。関節の中に血腫がみられれば、レントゲンでは異常がなくてもMRIを行い、靭帯損傷や骨挫傷の有無を見つける必要があります。

骨折と捻挫の治療

治療は固定や湿布、痛み止めなどが中心です。固定は、ギプスやテーピングなどで患部を動かないようにすることです。湿布や痛み止めは、炎症や痛みを和らげることです。骨折の変形が強い場合や、捻挫でも関節の不安定性が強い場合には、手術が必要になることもあります。

まとめ

骨折と捻挫は、早期に発見し、適切な治療を行うことで、変形を残さず、関節機能を改善することができます。たかが突き指、とあなどることなく、整形外科を受診してレントゲンや超音波検査を受けると良いでしょう。

この記事の執筆者プロフィール

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

院長紹介

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 / 名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)

当院で行える治療・処置のご紹介

当院では、様々な症状に合わせた治療・処置が可能です。

触診とエコーによる
痛みや炎症の原因診断と治療

トリガーポイント注射
ハイドロリリース

外傷(骨折・脱臼・捻挫)の
診断整復、固定

腰椎・大腿骨骨密度測定機を用いた
骨粗鬆症の診断と治療効果判定

理学療法士による痛みの治療や姿勢指導
セルフケア指導、側弯症の運動療法

物理療法

電気治療、ウォーターベッド、メドマーなど

装具療法

コルセット、サポーター、インソールなど

各種専門医と連携して高次医療機関への
紹介も行なっています。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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さいとう整形外科リウマチ科

院長 斉藤 究

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斉藤 究