
足裏の踵の内側の前の方が痛くなります。その場所を押さえると痛みを誘発することができます。
特に朝起きて一歩目の痛みが強いという人が多いです。
目次
足底腱膜炎の原因
踵の骨(踵骨)の前方には足底腱膜が付着しており、足底腱膜による牽引ストレスで踵の骨の付着部に炎症が起こるとされています。
超音波で観察すると足底腱膜が分厚く腫れているのが観察されることがあり、その付着部を押さえると圧痛が誘発されます。
足底腱膜の深層にある短趾屈筋が硬くなっており、痛みの原因となっていることもあります。
また、ふくらはぎの筋肉も踵の骨を介して筋膜で連動しており、ふくらはぎの硬さも関係していると考えています。
足底腱膜炎の治療
一般的には湿布や安静が指示されたり、足底板が処方されます。痛みが強い時には、足底腱膜の付着部にステロイドの注射を行うと良く効きます。
しかしこれは最終的に起こってしまった結果への対症療法であり、当院では足底腱膜炎の原因となっている、疲労した足底やふくらはぎの筋肉まで治療して原因から治すことを心がけています。
足底腱膜にストレスをかけている筋肉を触診で特定して、超音波を見ながらハイドロリリース注射を筋肉に行うと、早く筋肉がほぐれて足底腱膜付着部の痛みが治ります。注射は1週間に1回程度、複数回行うことで徐々に痛みが減ってきます。
注射はとても細い針で行うのでほとんど痛みはありません。
それでも注射が怖い人なら、リハビリに通院して根本的に治すこともできますよ。
足の裏の痛みのある方は、一度当院にご相談くださいね。
この記事の執筆者プロフィール
経歴
1999年
国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医
2001年
東京災害医療センター 救命救急レジデント
2002年
刈谷総合病院 整形外科
2006年
名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 / 名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医
2010年
Los Angeles Veterans Affairs hospital留学
2011年
さいとう整形外科リウマチ科を平和が丘に開院
主な著書
「あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床」など6著書(共著含む)
当院で行える治療・処置のご紹介
当院では、様々な症状に合わせた治療・処置が可能です。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
慢性的な痛みや
他院で改善しなかった症状など一度当院へご相談ください
痛みと痺れの原因を多角的に鑑別診断し
内服・注射・リハビリだけでなく、栄養・生活習慣改善・姿勢改善・運動習慣改善など
様々なアプローチで改善に導きます。
どうぞお気軽にご相談ください。
さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤 究

さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤 究