
目次
腱板とは?
肩のインナーマッスルの腱を腱板と言います。肩甲骨から始まる4本の筋肉から構成されており、上腕骨頭を前方から後方まで包んで、肩甲骨と上腕骨を結びつけながらも、肩を自由に動かす重要な筋肉です。この筋肉が骨に付着するところが腱となっており、膜状に骨頭を包んでいるため、腱板と呼ばれます。
腱板断裂とは?
この腱板が擦り切れたり断裂したりすることを腱板断裂と言います。
外傷などで急激に腱板断裂が起こると、腕が上がらなくなることがあります。
また、年齢により50歳くらいになってくると次第にすり減ってくる人も多く、その場合にはアウターマッスルが働くため腱板が1本切れていても腕を自由に動かせる場合が多いです。
腱板断裂の診断は?
腱板断裂の診断は、外傷で肩をぶつけたなどの場合には腕が上がらないことで診断できます。確定診断は超音波やMRIなどの画像診断で行います。若い人で外傷性に断裂した場合には手術で断裂部を縫い合わせることもあります。
加齢性に次第にすり減ってしまった場合には腕を上げられることも多く、生活に困っていなければ手術をする必要はありません。
腱板が部分断裂していたり、全断裂していたりして、肩を動かすことで肩甲骨の肩峰という部分に引っかかる場合には、肩の中に注射をしたり、リハビリで肩の筋肉のバランスを整えたりします。それでも引っかかりが痛みを生じる場合には手術をすることがあります。
腱板が断裂しているかどうかは超音波で画像診断してみないとわからないため、肩の痛みがある場合にはレントゲンだけでなく超音波の検査も痛みの原因診断に必要です。
肩の痛みのある方は、一度当院にご相談くださいね。
この記事の執筆者プロフィール
経歴
1999年
国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医
2001年
東京災害医療センター 救命救急レジデント
2002年
刈谷総合病院 整形外科
2006年
名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 / 名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医
2010年
Los Angeles Veterans Affairs hospital留学
2011年
さいとう整形外科リウマチ科を平和が丘に開院
主な著書
「あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床」など6著書(共著含む)
当院で行える治療・処置のご紹介
当院では、様々な症状に合わせた治療・処置が可能です。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
慢性的な痛みや
他院で改善しなかった症状など一度当院へご相談ください
痛みと痺れの原因を多角的に鑑別診断し
内服・注射・リハビリだけでなく、栄養・生活習慣改善・姿勢改善・運動習慣改善など
様々なアプローチで改善に導きます。
どうぞお気軽にご相談ください。
さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤 究

さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤 究