
目次
ばね指・腱鞘炎とは?
指を曲げ伸ばしすると痛みがあります。
手のひらの指の付け根が痛くなることが多く、人によっては指の第二関節(PIP関節)で痛みを感じる人もいます。
初期は痛いだけなのですが、進行すると指の曲げ伸ばしがしづらくなり、朝指がこわばって動かしづらくなったり、指が引っかかって伸びない、曲がらないという状態(ばね指)になります。
リウマチと間違えて心配され、当院に来院される方も多くいらっしゃいます。
ばね指・腱鞘炎の原因
指の使いすぎでなると言われます。
通常は手のひらの指の付け根(A1pully)と言われる腱鞘を触れながら指を曲げ伸ばしすると、指を曲げるための屈筋腱のしこり感を触れることができます。
このしこりがひどくなると腱鞘と引っかかってバナ指になるわけです。
超音波で屈筋腱を見ると、腱鞘で腱が引っかかる様子が見えることがあります。また、鑑別診断として、腱の周りに炎症があればドップラーシグナルが赤く光っており、腱周囲の血流が増えていることが見える場合があります。その場合には関節リウマチなどの炎症性疾患や、感染なども想定して治療しなくてはなりません。感染の場合では激痛や発赤が強く出る傾向があります。
ばね指・腱鞘炎の治療
一般的には指を使わないように安静が指示されますが、指を使わないわけにもいきません。
痛みが強い場合や、引っ掛かりが強い時にはステロイドの注射が良く効きます。
当院では一歩進んで、腱鞘炎の原因となっている、疲労した筋肉まで治療しています。
原因となっている筋肉を触診で特定して、超音波を見ながらハイドロリリース注射を筋肉に行うと、早く筋肉がほぐれて指の引っかかりや痛みの改善が早く見られます。
注射はとても細い針で行うのでほとんど痛みはありません。
それでも注射が怖い人なら、リハビリに通院して根本的に治すこともできますよ。
自分で筋肉をほぐすためのマッサージやストレッチもご指導しています。
指の痛みのある方は、一度当院にご相談くださいね。
この記事の執筆者プロフィール
経歴
1999年
国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医
2001年
東京災害医療センター 救命救急レジデント
2002年
刈谷総合病院 整形外科
2006年
名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 / 名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医
2010年
Los Angeles Veterans Affairs hospital留学
2011年
さいとう整形外科リウマチ科を平和が丘に開院
主な著書
「あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床」など6著書(共著含む)
当院で行える治療・処置のご紹介
当院では、様々な症状に合わせた治療・処置が可能です。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
慢性的な痛みや
他院で改善しなかった症状など一度当院へご相談ください
痛みと痺れの原因を多角的に鑑別診断し
内服・注射・リハビリだけでなく、栄養・生活習慣改善・姿勢改善・運動習慣改善など
様々なアプローチで改善に導きます。
どうぞお気軽にご相談ください。
さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤 究

さいとう整形外科リウマチ科
院長 斉藤 究