土曜日は、骨粗鬆症に対する治療薬である
骨形成促進薬 フォルテオの
エキスパートナースミーティングでした。
これまでの内服薬と比べて、
使用開始から1年半後には平均10%以上骨密度を増加させる
骨形成促進薬フォルテオですが、
内服ではなく、自己注射が必要である、
という点が、患者さんにとっての一つの障壁になっています。
しかし、内服治療では追いつかない、
すでに骨折をしたことのある方や
重度の骨粗鬆症の方には
力強い治療オプションとなります。
また、骨折の痛みを早く改善させ
骨折の治癒を早める効果も認められています。
この回の第一回は昨年9月に当院が担当させていただきましたが、
今回も当院から、「骨粗鬆症の基本 ver1.2」を僕から、
そして岡田看護師からは「フォルテオ自己注射導入のコツ」
という講義をさせていただきました。
僕の講義では
骨粗鬆症による骨折は繰り返すこと。
大腿骨の骨折により歩行レベルの低下や、寿命も短くなってしまうこと。
脊椎の圧迫骨折により肺や胃腸が圧迫され、内臓にも障害がおこること。
自己注射という障壁を乗り越えるためには
患者さん自身に骨粗鬆症治療の大切さと必要性を理解してもらうことが大切なこと。
そのためにも、時間のないDrではなく、Nsの力が重要であること。
などについてお話しさせていただきました。
岡田看護師からは
当院における導入の手順と
開院からこれまでに聴かれた患者さんの声や
うまく導入できた時の工夫だけでなく、
うまくいかなかったときの反省などをあえて発表し
聴衆の看護師さんたちと共有してくれました。
その際、岡田看護師が最後の締めくくりとして
自己注射導入において患者さんに安心・納得して手技を覚えていただくには
30分からときには1時間の時間を説明にかけることもあり、
その間少なくなるマンパワーを残りのみんなが支えあって補ってくれる
チームワークに感謝している
との言葉がありました。
院長 とても誇りに思いました。
そして、今回参加したNsのなかには
第一回の当院担当のナースミーティングに参加してくれた看護師さんも見え
前回参加してから自分たちのクリニックでも工夫して
自己注射導入の手順書や患者さんへの説明用紙を作成して
積極的に改善を行ったとの声も聴かれました。
微力ながら当院の経験を皆さんと共有することで
他院の看護師さんたちを勇気づけ、自己注射導入のヒントになったことは
この上ない喜びです。
この骨形成促進薬フォルテオが
必要な患者さんたちに納得してもらえるよう
今回参加してくれた看護師さんたちがますます活躍することを願っています。