7/6土曜日は
名古屋で開催される第一回整形外科超音波学会にて
演題発表をするため
クリニックの診療はお休みです。
大変ご迷惑をおかけいたします。
今回の発表演題は
「関節リウマチ超音波 〜CRPに頼っていては早期リウマチを見逃します」
です。
寛解が当然の目標となった今でも、
当院へ受診される患者さんの中には
他院に最初にかかったときに
「リウマチ因子が陽性だから、リウマチですね。」
「CRPが上がっていないから様子をみましょう」
「対称性に腫れていないから、リウマチではありません」
などと、未だに言われたという方がいます。
現在当院へ受診しているリウマチ患者さんは146名ですが、
そのうち約30%は初診時にCRPが陰性でした。
また、寛解の判断も、現在は
腫脹関節数、圧痛関節数、患者さんのリウマチの調子の全般評価、CRPまたは血沈ESR
などを総合計算してなされますが、
総合的に計算された寛解基準を満たしていても
足の指、手の指などの小関節の炎症が残っている場合が有り、
超音波検査で痛い関節が赤く光っていれば、
その関節ではまだ関節が壊れていく可能性があります。
今回の学会発表では、そんなお話を6分間の口頭発表にて行ってきます。
リウマチが専門ではない先生たちも来られる学会なので、
これでリウマチの超音波検査が普及していく足がかりになればいいなあ、と思います。