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日本リウマチ学会2012行ってきました。

日本リウマチ学会2012行ってきました。

えいっ!
とクリニックをお休みにして出かけた日本リウマチ学会。
26日木曜日から28日土曜日までの学会と、
29日のアニュアルコースレクチャーという勉強会。

勤務医の時には予約さえ入れなければ、
学会に行っている間は後輩たちが新患外来をやってくれていましたが、
開業すると医院をお休みにしないといけません。
これがつらいところ。

しかも今年はゴールデンウィークに直接つながる3日間。
なんでこんな時に学会を開催したのか、開業医としては迷惑な話です。

しかしながら、学会へ行くと、
現在トピックスになっていることから
現在のリウマチ診療の世界と日本の動きなども一望でき、
日本中のリウマチDr達と再会することもできるのも楽しみです。

さて、今回のリウマチ学会では
TNFα阻害薬であるレミケード、エンブレル、ヒュミラ、シンポニー
IL6阻害薬であるアクテムラ
そしてその両サイトカイン放出の命令を下す
T細胞自体の活性化を調整するオレンシア
そういった生物学的製剤が出そろう中で
治療のゴールである「寛解」が現実のものとなったこと。

それを踏まえて、臨床的に「寛解」を判断する基準は
どこが最も妥当なのか、
最も厳しい寛解基準といわれる「Boolean寛解」の
腫脹関節、圧痛関節、CRP、患者のリウマチ全般評価PtVASの
いずれもが1以下という4つの基準のうち
患者のリウマチ全般評価PtVASが1cm(10mm)以下、というのは
臨床上どの程度妥当なのか

治療の進歩により、早期診断がより重要となっており、
そのため関節に変形の出ていない、単関節、少関節の関節リウマチを
他の膠原病からどのように鑑別するのか。
その際、MRIでは骨炎所見、超音波ではgrade2以上のパワードップラー所見が
関節リウマチと診断するのに有用であること。

そういった内容に重きが置かれた学会だったと思います。

今回残念だったのは、リウマチナースのセッションがなくなってしまったこと。
前回、前々回とリウマチにかかわるナースセッションが盛り上がってきていただけに
非常に残念でした。

これまで開業から約1年。
医院の立ち上げに全力集中してきましたが、
学会に来て勉強三昧したおかげで、
またふつふつと勉強意欲がわいてきました。

この記事の執筆者プロフィール

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

院長紹介

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)

PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員