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関節リウマチ超音波 国際シンポジウム

関節リウマチ超音波 国際シンポジウム

今日は品川でAbbott共催の関節リウマチ超音波の会
Academy of Imagingの国際シンポジウムがありました。

イタリアからWalter Grassi先生と
Emilio filippucci先生がお見えになっていました

日本からは千葉大学の池田先生が壇上に立ち
現在の日本のリウマチ超音波の現状と課題を
地球の裏側に位置する超音波先進国の欧州と比較して
お話しされました。

日本の高度な超音波機器を持って
AOIの活動などを通して日本のDrが幅広く超音波を用いるようになり
経験値を積むことで欧州と肩を並べることは十分に可能であるとのことです。

また、Walter Grassi先生は
イタリアなまりの英語でさまざまな画像を供覧してくれました。

超音波のパワードップラーで
炎のように見える滑膜炎ですが、
その大きさだけでなく、出現のパターンを認識することが重要とのことです。

一方、
滑膜炎の日内変動や、超音波ゼリーの温度、
用いる超音波機器による解像度の差
患者さんの体のポジションや関節の緊張度
皮膚に対しての超音波プローブの圧迫の仕方など
さまざまな要因で変動してしまう画像所見を
標準化することのむずかしさについても触れられました。

しかし、日常診療においては
関節内の病変なのか、関節外の病変なのか
リウマチなのか、痛風なのか、偽痛風なのか、
はたまた感染なのか
そういったことを患者さんの体を傷つけずに診断することのできる
超音波は非常に有用です。

世界において、
関節リウマチにおける超音波診断をどのように進化させていったらよいかが
大きな課題になっています。

会の後は、品川のGOOsのアメリカンなレストランで
香川、北海道、名古屋の検査技師さん、Drとともに
しばしの歓談ができました。

全国の方たちと、リウマチ、超音波を共通のテーマに
お知り合いになれることも、こういった会の醍醐味ですね。

明日からの診療を頑張る原動力になります。

この記事の執筆者プロフィール

さいとう整形外科リウマチ科

院長 斎藤究

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

院長紹介

日本整形外科学会専門医・日本リウマチ学会専門医・日本整形外科超音波学会会員

経歴

1999年

国立浜松医科大学卒 国立国際医療センター 内科研修医

2001年

東京災害医療センター 救命救急レジデント

2002年

刈谷総合病院 整形外科

2006年

名古屋医療センター 整形外科リウマチ科 /
名古屋医療センター 卒後教育研修センター指導医

2010年

Los Angeles Veterans Affairs hospital留学

2011年

さいとう整形外科リウマチ科平和が丘に開院

主な著書

あなたも名医! 運動器エコー 痛みの臨床など6著書(共著含む)

PROFILE

さいとう整形外科リウマチ科 院長 斉藤究

日本整形外科学会専門医日本リウマチ学会専門医日本整形外科超音波学会会員

「関節リウマチ超音波 国際シンポジウム」への2件のフィードバック

  1. 超音波のテクニックを身につけたいです

    そこで超音波研究会に入りましたので、初心に帰って勉強します

    毎日打ち合わせで疲れますが、私に期待をしてくれる患者さんがいますのでがんばります

    なぜかオープン前なのですが、20人ほどがきてくれることになりました

    がんばっていきます

  2. D先生

    超音波はとても有用です。
    僕もまだまだ勉強中ですが、
    日常診療の中でも短時間でとても有用だと手ごたえがあります。

    どうぞ頑張ってください。

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