今日は関節リウマチの生物学的製剤・シンポニーや、
慢性疼痛に対しての内服薬・トラムセットを扱う
ヤンセンファーマにて社内勉強会を行ってきました。
リウマチの基礎的概念から
最新の生物学的製剤の臨床的使用感まで
実臨床の立場からのお話しをさせていただきました。
その後に連れて行っていただいたお寿司屋さん
龍文支店
カウンターのみの小さなお店で
メニューはおまかせのみ。
最初に出されたフグのお寿司は
酢具合のよい小さな酢飯とフグが相まって
幸せの一口。
芽吹いたばかりのジュンサイを出汁ポン酢で和えた汁物から
おろしたてのワサビを添えたかんぴょう巻まで
見ためにも美しいお寿司と小皿が続きました。
大将とお話しをすると
おいしいのは、ネタがいいからです。
料理の腕は関係ありません。
と言います。
お寿司の見た目も美しいですね、というと、
ありがとうございます、と添えながら、
フランス料理が目で見ても楽しませるように、
お寿司は一貫の見た目を美しくありたいと握ります、と
素敵な言葉をいただきました。
良いネタは人間関係で仕入れるといいます。
大将は、お客さんが「おいしいね」と言ってくれた言葉を、
ネタを仕入れた先の魚屋さんにも伝えるそうです。
ネタとなる魚は漁師さんが釣って、卸さん、魚屋さん、寿司屋さんと
運ばれてきます。
最後にお客さんの「ありがとう」をもらえる寿司屋さんが
魚を届けてくれた業者の皆さんにありがとう、と伝えると
またいいネタを運んであげなきゃな、という気にさせるというのです。
医者という職業も、患者さんが治療によって元気になると
直接笑顔と「ありがとう」がもらえる、やりがいのある仕事です。
大将と同じように、僕も薬メーカーのMRさん達には
できるだけ患者さんの声を届けるようにしています。
そのことによって、MRさん達が
自分の頑張っている仕事が、最終的に患者さんの笑顔につながっているんだ
という実感を感じてくれるのではないか、と思っています。
また、大将からは
昔お客さんに、いつか使え、とプレゼントされたという
猫柳の木のまな板のお話しを聞きました。
猫柳のまな板は、包丁に反してくる弾力がとてもよいまな板とされているそうで
大きな一枚板のまな板は存在感抜群の美しさです。
また、大将が料理人を志した時に出会った本
法隆寺の宮大工のお話しをしてくれました。
100年持つ建築は、100年生きた木でないと作れない
職人にテレビも新聞も関係ない、と俗世を捨て、腕を磨いた宮大工のお話しを聞きました。
ネタにこだわり、道具にこだわり、自分を支える業者さん、仲間たちへの気遣いを忘れない。
そんな大将の握る、美しいお寿司。
もう一度行ってみたいお店になりました。